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遠赤外線による効果で最適な空間を提供~(株)SUNQWORLD(後)
脱原発・新エネルギー
2013年3月 6日 07:00

 電気式床暖房はコストがかかるという認識は今や一昔前のものとなりつつある。15年前までは、1カ月の電気代が高額になるため、限られた人にしか流通しないという印象がぬぐえなかった。だが現在では、一番コストがかからないのではないかと言われている。今後、市場の拡大が見込まれるなか、床暖房の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、(株)SUNQWORLDの代表取締役、野田孝一氏は語る。

<暖かさに対する常識を覆す遠赤外線効果>
 ――それはどのような効果によるものですか。

 野田 遠赤外線の輻射熱による効果です。遠赤外線にはものを通り抜ける性質があるので、低温度でも身体のなかまで伝わって芯から温まり、次第に軽装でも快適に過ごせるようになるのです。

 日本人は、皮膚で感じないと納得できないところがあります。床を触ってみて、暖かくなければ暖房が効いていると思えない、そんな方が多いのです。そして、あまり温度を上げると床材を傷めたり、ダメになりそうだから、と床暖房を敬遠します。

 しかし他の暖房設備には、寒さが厳しい真冬など、暖房の温度をかなり高くしないと暖かくならなかったり、局部的に熱風が当たって熱くなり、他の部位との温度差が生じるなど、また別の使いにくさを感じています。一度、皮膚が「温かい」と認知することだけが暖房効果ではないと、と別の視点から見直してみることをお勧めしますよ。そうすれば、新たな発見があり、ライフスタイルもかなり変えることができると思います。

 ――販売実績はどのようなところで上がっていますか。

paneru.jpg 野田 現在は北九州方面を中心として、マンションや一戸建ての住宅だけでなく、老健施設や病院、保育園などでも幅広く採用していただいています。福岡市もこれから開拓していくところです。床暖房の普及率はまだまだ低いですね。それは先に述べたように、コストがかかるという先入観があったことと、見たり触ったりして確かめられないものは信じられにくい、という理由からだと見ています。しかし厳寒地方では、着込まず暖をとる暮らしは、当たり前です。そういう暖房との付き合い方もあるのだと考えると、生活はより豊かなものになると思います。

 ――健老施設にも入っているのですね。

 野田 近年では図面の段階でプランに入っていますね。マンションや一般住宅でも、リフォームの際に取り入れてみようと考える方も増えています。日本では床暖房をまだうまく使いこなせていないと思います。部屋全部に敷き詰めてしまうと家具を傷めるのではないか、逆に部屋の一部しか入れないと部屋が暖まらないのではないか、といろいろと悩まれる方がいらっしゃいますが、そのような心配はまったくありません。私としては、遠赤外線の幅射熱効果を上手く利用して床全面に敷き詰めてあげたいですね。それには電気容量、消費電力の課題もクリアしないといけません。

 ――住宅に関するものは、永年使うものですから、アフターフォローの面が気になります。

 野田 規定に準じた施工を行なっていただくことで、更新期間の長期保証が可能です。万が一期間内に故障が発生してしまった場合には、無償修理を行なうことをお約束します。電気式の床暖房は他の床暖房に比べ、面倒なメンテナンスが要らないという利点もあります。

 ――今入居中の家屋に導入することもできるのでしょうか。

 野田 いえ、床材の撤去や床下配線、壁や天井などに工事をともないますので、最短で2、3日の工事期間が必要になるため、入居している状態のまま簡単に、というのは厳しいですね。昔の家屋の場合、部屋と部屋の間に敷居があったので、敷居の高さにあわせて既存の床は撤去せずにそのまま上張りできる場合もありましたが、最近の家屋は敷居や段差もなく、バリアフリーになっていますから、入居中にそのまま、というのは難しいですね。

 ――家屋のつくりそのものも時代によって変化しているのですから、暖房に対する考え方にも変化が生じるのが当たり前なのかもしれませんね。本日は、どうもありがとうございました。

(了)
【黒岩 理恵子】

≪ (前) | 

<COMPANY INFORMATION>
■(株)SUNQWORLD
所在地:福岡市西区大字飯氏667-6レナフォード今宿405
TEL:092-806-3460

<プロフィール>
noda_pr.jpg野田 孝一(のだ こういち)
1975年生まれ。SUNQWORLD として10年以上外装工事業に従事。2005年に法人化。現在は床暖房の開発に力を入れる。


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