＜創業20周年と同時にジャスダック上場＞
　（株）コーセーアールイーは、1992年８月、（株）エステート栄和を買収したことをきっかけに創業し、翌93年５月に初の自社物件「ラフォーレ箱崎」を発売した。05年１月、本社ビルの建設と同時に現社名へ変更し、自社物件を「グランフォーレ」シリーズに統一した。その後、06年に東京支店を開設し、本格的に首都圏へ進出。07年８月には福岡証券取引所へ上場した。創業20周年の節目でもある12年４月には、ついにJASDAQ（ジャスダック）市場への鞍替えを果たした。同社代表取締役の諸藤敏一社長は、「創業20周年・JASDAQ上場祝賀会」にて、次の節目となる創業30周年に向けた目標として、「売上高100億円・東証一部上場」を掲げた決意表明をし、社会性を重視した健全な業界発展に寄与していくことを誓った。社名である『コーセー』の語源である『光済』（中国語で清く正しく）に忠実に事業展開をしていこうという考えだ。

＜企画力と販売力で実績を築く＞
　08年、リーマン・ショックの影響を受け、不動産市況も悪化。福岡でも、大手不動産会社の倒産が相次ぐなど、不動産市場は危機的な状況に陥った。ただ、不況のなかにあった10年に福岡市早良区の「グランフォーレ百道」を完売させた。近隣には、中央大手デベロッパーの物件も同時期に販売されていたが、最も早く完売させた。同物件は比較的高値で販売されていたが、それも購買層・立地を考えての戦略だ。最近では、12年４月にわずか７週間で完売させた、福岡市博多区の「グランフォーレ南福岡」（総戸数44戸）が印象的だ。同マンションは、天神と博多方面へのアクセスが可能な交通利便性と、スーパーなどのショッピング施設、図書館などの公共施設へ徒歩数分で行ける生活利便性の高さが特徴だ。設備面では、屋上の共用部電源用に「太陽光発電パネル」を設置。また、各住戸には、排熱を再利用した省エネ高効率給湯器「エコジョーズ」を採用、共用部の照明にはLED電球を採用するなど、エコ仕様が売りだった。

　これまで同社は都心部での開発案件が多かったが、都心から離れたエリアでも好調な販売を達成するなど、立地や購買層に合わせた価格設定による顧客満足度を徹底的に追い求めることで、顧客のニーズに合致したマンション開発を実践している。

｜　（後）　≫

＜COMPANY INFORMATION＞
■（株）コーセーアールイー
代　表：諸藤　敏一
所在地：福岡市中央区赤坂1-15-30
設　立：1990年12月
資本金：3億3,800万円
ＴＥＬ：092-722-6677
ＵＲＬ：http://www.kose-re.jp/

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