太陽光発電の盲点、それは雨の日でも雪の日でもなく、パネル自体の汚れである。パネルが汚れていたら発電能力が1割以上低下することもあり得る。効率的な発電のためにはパネルの状態を美しく保つ必要があるのである。イトケンテクノ(株)が手がけるウォーターコーティングは、ごく薄い、強靭な被膜でパネルを汚れから守る。環境にやさしい親水性コーティングの特徴をレポートする。
<自然原料のコーティングで発電効率維持>
太陽光発電がブームだ。2012年度、11月までの段階で稼働を始めた太陽光発電設備容量は140万kWに至った。年度末までに200万kWを超える勢いだ。太陽光発電の普及は、国家的なプロジェクトに成長することが確実視されている。太陽の無尽蔵なエネルギーを活用することは資源に乏しい日本の切り札になりうるからである。
その太陽光を最大限活用するためには、どうしたらよいか。単純な話しで、いささか恐縮だが、パネル表面を美しく保つということが何よりも重要なのだ。チリやほこりが積もった状態では発電能力1割以上も下がることがある。光をエネルギー源とする以上、光を受ける窓口が曇っていたら話にならないのである。
そのために、たとえば定期的にパネルを拭くなどのメンテナンスが欠かせないが、企業ならいざ知らず、家庭の屋根に載せたパネルでは困難がともなう。転落の危険もあろうし、技術的な問題もあるからだ。できる限りメンテナンスの手間を抑えたい。これはパネルオーナー誰しもが思うことだろう。
その悩みを解決してくれるのが、(株)イトケンテクノが開始した新サービス「ウォーターコート」だ。ウォーターコートは、簡単に言うと天然素材を用いた親水コート剤である。これを施工することで、雨が降るたびに表面の汚れがきれいに洗い流されていくという優れものだ。また、親水コートというのも大きな特徴である。
一般に、コート剤というとはっ水性のあるものをイメージしやすいが、はっ水性が高ければ高いほど、雨粒が残りやすい。残った雨粒が乾くと粒の外周をぐるっと取り巻くようにイオンデポジット(ウォータースポット)と呼ばれる跡が残る。雨粒に含まれるさまざまな成分が、乾燥後に残ってしまうものである。
親水性の高いコート剤ならば、雨を表面上で粒状にすることはなく、スーッと流れ落ちていくため、イオンデポジットが残る心配も少なくなるのだ。実際、同商品は建物の外壁などのコート剤として多くの実績をあげてきている。これを太陽光パネルに利用すればメンテナンスを手軽にし、そして確実に美しさを保つことが可能となるのである。
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<COMPANY INFORMATION>
■イトケンテクノ(株)
代 表:伊藤 幾太郎
所在地:福岡市南区的場1-24-3
資本金:1,000万円
設 立:2001年10月
TEL:092-915-4150
URL:http://www.itoken.info/
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