福岡市博多区にある老舗酒蔵「博多百年蔵・石蔵酒造」が恒例の酒蔵開きが3月8日(金)から10日(日)の3日間行なわれた。今回は12時から17時(8日は午後7時)と午後からの開催となったが、天候にも恵まれて待ちわびたファンが大勢駆け付けた。
会場となった博多百年蔵では、樽酒や甘酒が振る舞い酒として来場者に無料で提供されたほか、特設飲み比べコーナーも。入り口で配られた試飲チケットで、5種類のお酒を無料で飲み比べることが出来た。そのほかにも、新酒、大吟醸の量り売りやちんどん屋の公演、屋台、お土産コーナーなど充実した催しで、お酒を楽しみながらの食事、買い物も大盛況だった。
9日の取材時は、午後1時の開店と同時に店内があっという間の満員状態。「おかげ様で一日あたり2,000人以上の来場者となりそうです」と広報担当の石蔵専務。猫の手も借りたいくらいの状況のなか、うれしい悲鳴を上げていた。
2011年10月、同社は火事で一部の家屋を焼失した。しかし、大入りとなった酒蔵開きにその時の面影はなく、完全復活を印象付けた。
購入した新酒やお土産をもって家に帰るというほろ酔い気味の40代男性は、「天気も良く、おいしいお酒を飲めてとても良かったです」と上機嫌。酒製造だけなく季節の宴や披露宴など多彩なイベントに活用できる「博多百年蔵・石蔵酒造」。これからも市内の老舗酒造元として元気なところを見せてくれるだろう。
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