太陽光発電の盲点、それは雨の日でも雪の日でもなく、パネル自体の汚れである。パネルが汚れていたら発電能力が1割以上低下することもあり得る。効率的な発電のためにはパネルの状態を美しく保つ必要があるのである。イトケンテクノ(株)が手がけるウォーターコーティングは、ごく薄い、強靭な被膜でパネルを汚れから守る。環境にやさしい親水性コーティングの特徴をレポートする。
<塗り込むのではなく同化させる>
ウォーターコート施工は驚くほど簡単だ。これまでのコート剤のように塗むなどの必要性がない。その秘密はコートする仕組みにある。本コート剤は水道の蛇口を特殊な装置につなぐ。装置のなかでプラスに帯電したホウ酸シリカとマイナスイオンであるドロキシイオンを含有した弱アルカリ性のウォーターコート水を精製し、それを高圧洗浄機で吹き付けるだけで、プラスに荷電されたシリカが対象物表面の凹凸に、まるで電気メッキするように一体化するのである。分子レベルでの結合であるため、対候性、耐久性がきわめて高い。
また、対象物の表面にガラスのような強靭な被膜を形成するため、効果は半永久的に持続するとされている。前述の通り、親水性が高いことで、雨が降るたびに汚れを洗い流してくれるのみならず、定期メンテナンスの際の手間も格段に少なくしてくれるのである。また、結晶化したコート被膜は薄く、透明度が非常に高いため太陽光パネルに用いても光の透過性が落ちることはない。安定した素材であることが経年劣化によるコートの変色も防いでくれる。
本コーティングは、そもそも、自動車の防汚処理手法として活用されてきた。近年ではバスや列車などでも利用され、実績は十分にある安心できるコーティング手法なのである。
そんなに効果があるのならば、環境に悪影響をおよぼすのではないか、とご懸念される方もいらっしゃるだろう。しかし、このコート剤はすべて天然から得られる原料を利用しているため、環境に与える影響は極めて小さい。高圧噴射による余剰水が地面にしみ込んでも、なんら影響を与えないのである。
<施工技術がコートの効果を決める>
高圧で吹き付けるだけでコーティングは完成する。その簡便さは他の追随を許さないと言っても過言ではないのだが、一点だけ気をつけなくてはならないことがある。
それは下地処理だ。車のワックスがけでも同じことだが、コーティング対象物の表面が汚れたまま施工してしまったら、汚れまで含めて保護されてしまうのだ。太陽光パネルの場合、それは発電能力低下を招きかねない。コーティングするにせよ、下地処理が重要なのである。
イトケンテクノは施工の際の丁寧さも折り紙つきだ。表面の汚れを落としたのち、粘土を使って表面のとれにくい固着物まで完全に除去する。そういった手間を省かないのである。半永久的に持続するコーティングであればこそ、施工時の丁寧さが明暗を分けるのである。
施工の場所を選ばず、ナノメートルレベルでのコーティングを実現。効果は茶碗のツヤのように半永久的に持続する。それでいて環境には何の影響も与えない。開発当初、自動車メーカーはすぐにラブコールを送ってきたという。そして実績を積み上げ、建物、列車やバスなどでも成功を収めてきた。
その実績を応用して、今度は太陽光パネルを取り扱うのである。太陽光パネルの防汚は、意外と盲点と言える。自動車を3日間も屋外に放置した経験がある方ならわかるだろうが、汚れのつき方は半端ではない。太陽光パネルは屋根のうえなどの普段目につきにくいところにあるため、汚れをそこまで気にしないうえに掃除が難しいという特性がある。
北部九州はとくに黄砂の影響もある。導入して、あとはお日様任せ、ではなく、安心のためにコーティングを施しておくと言うのは非常に有効なことだ。初期投資などは、発電効率維持を考えれば安いものだとわかるだろう。ナノレベルのコーティングで雨の日はメンテの日となるのである。太陽光パネルを設置されている方、これから設置する方は、ぜひ一度問い合わせてみていただきたい。
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<COMPANY INFORMATION>
■イトケンテクノ(株)
代 表:伊藤 幾太郎
所在地:福岡市南区的場1-24-3
資本金:1,000万円
設 立:2001年10月
TEL:092-915-4150
URL:http://www.itoken.info/
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