東日本大震災からちょうど２年が経ったきのう（11日）、全国各地で慰霊・追悼、被災地支援を目的とした行事などが行なわれた。そのようななか、西日本一の歓楽街・中洲でも街頭で募金活動が実施されていた。実施したのは福岡市博多区の国際協力NGOフリーピース。

　同団体は、海外の発展途上国支援を目的に2010年秋に設立されたが、翌年の東日本大震災発生以降、被災地の復興支援を中心に活動。街頭募金活動やチャリティーバザーのほか、宮城県南三陸町への物資支援、ボランティアの派遣、現在では、被災地の特産品の販売なども手がけている。

　暦は３月に入ったものの、まだ肌寒いなか、フリーピースのメンバーたちは「東北のほうがずっと寒い」と、夜遅くまで熱心に募金を呼びかけた。同団体の会長兼代表理事の岩本達生氏によると、中洲における募金活動は、設立当初から関わっている飲食店経営・MLHグループの協力によるもの。今回の募金活動にも同グループの社長や従業員らが参加した。

　街頭募金には、年代・性別を問わず、飲食店の経営者や従業員、会社帰りのサラリーマンや県外からの出張客など、多くの人が応じていた。なかには、「東北のためにありがとう」とメンバーに声をかける人の姿も。この日集まったのは、震災直後も含めてフリーピースの街頭募金活動では最高額となる14万1,289円。他の活動で得られた募金と合わせて、今年８月に同団体が直接現地へ赴いて行なう福島県での除染作業にあてられる。

　岩本会長は、「実際に被災地と被災者の方々を知っている我々が、遠く離れた九州の人々に語り伝え、震災の記憶が風化しないように努めたい」「除染作業を通じて、福島の方たちが前と進む気持ちを後押ししたい」と、語っている。

■被災地支援活動に関するお問い合せ
国際協力NGOフリーピース
TEL：092－262－2360
URL：http://free-peace.org/

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