<仁川経済自由区域「IFEZ」の構想>
黄海に面したその地区は遠浅な海岸線を持ち、古くから港町として栄えてきた。01年に仁川国際空港が誕生したことで、ただ単に韓国の空の窓口というだけにとどまらず、アジアのハブ空港としての重要度が増した。仁川においては、さらなる経済発展に向けた変化が起きている。韓国政府が3つの地区からなる「仁川経済自由区域(IFEZ)」の構想を打ち出したのはほんの数年前だ。このIFEZとは、松島(ソンド)、永宗(ヨンジョン)、青蘿(チョンラ)の3つの地区からなる。
そのうちソンドではIFEZのランドマークとなる151階建ての仁川タワーや北東アジア貿易センター(NEATT)などの中核施設によって国際化を狙い、知識情報産業の育成も視野に入れた延世大学の新キャンパスや、海外大学と共同でグローバル大学を設立する予定もある。
ヨンジョンは、仁川国際空港を持つことで北東アジアの物流の中心として期待されている。同空港は11年の1年間で世界5位となる約254万トンの貨物を取り扱うなど、ハブ空港の立地地域として今後も期待されている。
チョンラは、レジャー観光客を集客できるゴルフ場やファミリーパークを数多くつくるなどして、国内はもとより海外の観光客を集客できる環境を手がける。
「ビジネス」「物流」「レジャー」を3本柱に掲げるIFEZは、開発規模の総面積約20,900万m2、計画人口が約51万人にのぼる国を挙げた一大プロジェクトである。
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