<国土強靭化の目的は国家の矛盾を乗り越えること>
――「談合は日本の土壌、文化」という視点は、国土強靭化基本法の理念にも通じるものがあるように思われる。
福井 安倍内閣で文部科学副大臣になったので、国土強靭化総合調査会の事務総長からは外れたが、裏の事務総長として今も強靭化基本法案に関わっている。基本法案の基本理念には、「国家および社会の諸機能の集中と分散」、「自由な競争の促進と平等の確保」などといったすべての矛盾を飲み込んで止揚するということが書いてある。これは私が独断と偏見で入れたものだが、日本の法律で、相矛盾する概念をすべて包摂して乗り越えていくなどということを堂々と書いた法律はこれが唯一だと思う。今の日本は、矛盾を乗り越えるきっかけが必要な時期にあると考えている...(⇒つづきを読む)
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