「シティデンタルクリニック」を運営していた(医)樹啓会の破産決定を受けて、患者らが17日、福岡市内で被害者の会を結成した。出席者は63名。インプラント手術代として前払いした治療費の返還を求めるほか、詐欺罪での刑事告訴や不法行為による損害賠償請求を検討する。また専門家への依頼による会員のインプラント治療および心療のカウンセリング、監督機関などへの働きかけにより再発防止にも取り組む。
インプラント手術は保険適用外の自由診療で、費用は1本当たり数十万円。樹啓会は1月に経営に行き詰り7億円を超える負債を抱えて倒産。200名を超える治療中の患者の前払金2億4,700万円、10年補償対象者への対応などが問題となっている。被害者の会では久留米市の西田茂正氏を会長に選任。同会長は300万円を前払いしたが治療を受ける前だったという。被害者の会は今後、今年5月30日に開催される樹啓会の破産に伴う債権者集会にも出席する予定。
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