NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は、19日から九州国立博物館にて古武雄展が開催されることについて掲載している、3月18日午後11時29分のブログを紹介する。
九州国立博物館で「古武雄展」始まります
重要無形文化財保持者(人間国宝)の中島宏先生の執念がこの度、実りました。中島先生といえば、陶芸、取り分け、青磁における日本の第一人者であり、武雄市西川登町弓野に居と窯を構えられています。
明日(19日)から古武雄展が、あの九州国立博物館にて。古武雄(こ・だけお)と言ってもぴんとこないと思いますが、もともと、17世紀、武雄市は今以上に陶芸が盛んで、日本は勿論、アジアに主要な輸出品として取り扱われていました。佐賀には、有田、唐津、伊万里という世界的ブランドがあって、僕自身、二十数年前、ヨーロッパを貧乏旅行していたときに、在籍している大学の名前は殆ど知られなかった反面、出身が、有田や伊万里の「近く」と言うと、少なくとも、あるクラスの人たちからは、尊敬の念を持って、質問攻めされました(苦笑)。
しかし、当時も今も「武雄」と言ってもピンと来る人なんかいません。ましてや、焼き物では。しかし、見れば分かるんですが、有田、唐津、伊万里とは全く違う。文様から大きさから、武雄のものは、大らか、伸びやか、抽象的。今、見てもモダンそのもの。
今日は九国で記者会見。作品を出品される中島先生、三輪館長とともに会見に臨みましたが、びっくりしたのは、テレビカメラの数。明日以降、特に福岡を中心として流れると思いますが、一定の注目度を感じました。
中島先生が、「今は古武雄と称しているが、そのうち、常滑や萩、有田などと同じく、武雄と呼ばれる日が来ると確信している。」とお話しされていました。
武雄市内の小学生は、見学ツアーを組みます。郷土の偉人、もしくは、偉品を見せることが、第一級の教育になるから。明日から、ぜひ、九国へお越しください。
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