アメリカの金融専門サイトビジネスインサイダー」が3月13日、「中国人だけに起こる変な現象29選」と題した記事を報道し、中国人の間でも物議を醸している。
報道によると、中国の高級官僚が金やプラチナで作られた数千ドルもする月餅を買うとし、その結果、政府当局が「贅沢品禁止令」を発令したことや、節税対策のためにわざわざ夫婦が離婚すること、中国の河川が赤く染まっていることや、出処のわからない豚の死骸が6,000頭も漂着したことなど、29のクレイジーな現象を列挙している。
ビジネスインサイダーはアメリカの元証券アナリストが開設したインターネットニュースサイトで、ファイナンスを中心に、技術開発やエンタメなど幅広い記事をアップロードしている。中国についての記事もかなり多いものの、どちらかと言えば、国際的に見た中国政府の歪みの部分にクローズアップしているようだ。
今回の報道では、ほかにも08年に起きたメラミン入りの粉ミルク事件や一昨年に温州市で発生した高速鉄道脱線衝突事故などにも触れ、全ての問題の根源は中国政府当局にあり、共産党のイメージを保護することとプロパガンダだとしている。
中国では外国のサイトを閲覧できないようにブロックすることは決して珍しくないが、ブルームバーグですら未だ中国では見られないとして、記事の最後を締めくくっている。この記事は中国版ツイッターなどを介して、中国人にも広まっているようで、中国のインターネットユーザーからは、「中国政府はこれらの特別な現象を直視すべきだ」「封建社会が終わらなければ、世界からますますクレイジーと呼ばれる」「新政権も期待できない」などとする政府に悲観した投稿が目立っている。
「中国の常識は世界の非常識」なことがあまりにもスゴイことにアメリカ人は驚かされているようだが、それが非常識だということに、とっくに気づいている中国人も少なくないようだ。
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