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高島福岡市長の「発信力」 ブログ更新は武雄市長の1/5以下
行政
2013年4月 2日 15:40

 民放アナの経験を生かし、「発信力」でもって福岡に元気を取り戻すべく、2010年10月の市長選に初当選した高島宗一郎福岡市長。ところで、その「発信力」は、どのように発揮されているのだろうか。今回、NET-IBは、インターネットでさまざまな情報発信を行なっている樋渡啓祐武雄市長と比較した。

sityou.jpg 近年、インターネットや携帯端末の普及が進むなか、政治・行政の分野においてもIT化が進み、ホームページやブログのみならず、ツイッターやフェイスブックといったSNSの利用も増えている。今年7月の参議院議員選挙からはインターネットによる選挙運動が解禁となり、今後ますます利用頻度が高まっていくと予想されている。
 そうしたなか、自らの「発信力」を強調する高島市長も昨年8月24日に個人ブログを開設。現時点でフェイスブックの利用は確認できていないが、ツイッターでの情報発信は行なっている。一方の樋渡市長は、ブログ、ツイッター、フェイスブックのすべてを利用しており、比較はブログとツイッターの情報発信の回数を集計して行なった。

hyou_s.jpg ブログの更新量(表)については、高島市長のブログ開設後の12年9月から13年3月までを集計。同期間中、計193本の記事を更新した樋渡市長に対し、高島市長はその5分の1以下となる計34本。開設当初は毎日更新を行なうなど意気込みが感じられたが、9月以降、更新はまばらとなり、12月3本、1月2本、3月2本とほぼ休眠状態と言ってよい内容であった。一方、樋渡市長は、多いときは1日2本更新するなど、ほぼ毎日更新。ブログは武雄市長就任前の05年5月から行なっており、その頃から更新ペースは変わっていない。

 ツイッターでは、同期間中(12年9月~13年3月)、高島市長が計46回投稿したのに対し、樋渡市長は13年3月だけで計446回投稿(他の投稿の引用は含まず)。なお、高島市長が始めた福岡市のPR事業「福岡市カワイイ区」の公式アカウントの投稿は同期間中で計61回。ちなみに、カワイイ区が設立された8月の投稿数は6回(初代区長のAKB48・篠田麻里子氏の投稿1回を含む。なお、篠田氏のカワイイ区に関する投稿は以後0回)。樋渡市長のツイッター投稿数は13年3月だけが突出しているわけではなく、高島市長とカワイイ区が束になっても樋渡市長の1カ月分に敵わないと言える。

 もちろん、量の比較だけで「発信力」を比較してはいけない。しかしながら、約150万人の福岡市と約5万人の武雄市の両市長の"圧倒的な情報量の差"を目にすると、高島市長のいう「発信力」に疑問を感じずにはいられない。高島市長は市ホームページのプロフィールに、「朝の情報番組などのキャスターを務め、取材などを通して市民の声、まちの可能性に触れ、福岡市のポテンシャルを発信力でもっと開花させたいとの思いから、2010年10月に福岡市長選挙に立候補し初当選」と記している。高島市長をツイッターで登録し、投稿を読む機会があるフォロワー数は4月2日現在で3万1,537人。樋渡市長のフォロワー数2万449人よりも多い。「発信力」を自らの長所として掲げるのであれば、市政の情報を望む福岡市民の元へ、もう少し発信してもいいような気がするが・・・。

【山下 康太】

▼関連リンク
・高島宗一郎福岡市長ブログ「Open・Fair・Free」
・樋渡啓祐武雄市長ブログ「武雄市長物語」


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