昨年(平成24年)8月、札幌市などで浅漬を食べたことにより腸管出血性大腸菌O157 に感染し、8名の方が亡くなるという食中毒事件があった。
身近な食品を食べたことによって死に至ってしまうという意外な事態を受け、厚生省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・食品規格合同部会において、その対策が審議され、厚生労働省は、昨年10月12日、「漬物の衛生規範」を改正した。
福岡県としても漬物製造業者に対し、改正された「漬物の衛生規範」の周知および指導の徹底を図る必要があるが、漬物製造業は食品衛生法や福岡県食品取扱条例に基づく許可対象業種ではなく、現状では、漬物製造業者の実態把握は十分できていない。そのため福岡県は、今回意見募集が行なわれている要綱による報告制度を整備しようと考えている。
福岡県は、報告制度整備に当たり、4月2日から5月1日午後5時まで、広く県民から意見を募集している。意見は電子メール、FAX、郵送で受け付けており、電話では受け付けていない。寄せられた意見は、取り扱い要綱案を決定するうえでの参考とされる。要綱は5月上旬の施行が予定されている。詳細は、関連リンク参照。
▼関連リンク
・「福岡県漬物製造業に関する取扱要綱案」に対する意見募集について
・「漬物の衛生規範」改正(平成24年10月12日)
・「漬物の衛生規範」改正PRのリーフレット(厚生労働省)
・厚生省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・食品規格合同部会に提出された資料
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