福岡市水道局は1日、南、城南区での検針・収納業務を民間委託し、業務を開始した。委託先は第一環境(株)(本社:東京都港区、岡地雄一社長)。
福岡市は昭和60年度以降、料金関連業務などを外郭団体の同市水道サービス公社に委託してきたが、平成15年度に電話受付業務などを(株)NTTマーケティングアクト(本社:大阪市中央区、村井守社長)に委託。公社業務の再編などを経て、21年度に西区での検針・収納業務の(株)ジェネッツ(本社:東京都港区、深澤貴社長)への委託を皮切りに、22年度に早良区、24年度に中央区と委託区域を拡大してきた。
残る東、博多区について、東区は30年度に委託。博多区は検針・収納ノウハウを残すため、民間委託しない方針。西部の早良、西区はジェネッツ、中部の中央、南、城南区は第一環境という2社への委託という形をとっている。これは2社を競わせ、業務の品質を確保するほか、倒産などのリスクを回避する狙いがある。同局の内藤達夫営業課長は、「民間委託により、コストダウンはもとより、それまで平日のみだった転居に伴う業務が土曜日も可能になるなど、顧客サービスの向上が図れている」としている。
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