農業生産法人の(株)さかうえ(鹿児島県志布志市)は4月はじめ、こと京都(株)(京都市)、(有)トップリバー(長野県御代田町)の農業生産法人2社と共同生産・販売ブランド「ベジレクト(VEGERECT)」を設立した。生産者から野菜(=VEGETABLE)を直接(=DIRECT)届けるということから、名付けられた。
3社は、それぞれが大規模契約栽培で培った栽培技術やノウハウなどを集約し、スーパー・外食産業など食品関連企業を対象に、野菜の調達・加工の利便性を高めるのが狙い。これにより、鹿児島、京都、長野を中心に産地間連携することで個別に生産者を開拓する手間が解消できる。また生産者から直接取引先に野菜を届けることで生産者の「顔」が見えるようになり、安心も提供できる。作付面積は3社合計で約280ha、東京ドーム約60個分の面積になる。
ベジレクト各社が食品関連企業からの受注情報を集約し、3社で各地の気候条件や得意分野を考慮し生産を調整する。北から南まで産地を結んでいるので、季節によって生産地をリレーすることが可能となり、単独の農業生産法人では難しい年間契約も可能になる。
3社はこれまでも生産ノウハウの交換や相互研修を進めており、今回の提携に踏み切った。今後は新規農業従事者へ指導、農場経営者の育成に取り組み、就農を促進。遊休農地を活用した地域の活性化を図るなど、「農業に関わる諸問題」の解決に取り組む。
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