不動産業者のある経営者に取材したときの話だ。「この平成の25年間を振り返ってみても、福岡の地域ブランドの栄枯盛衰を痛感する。現在の一番ブランドは百道であるから、隔世の感がする。そして価値基準も変わった。百道のブランドが一番手になったのは、教育環境だ。時代によって、都度、都度、価値基準は変わっていく」と語ってくれた。
その地域ブランドの変遷をまとめてみよう。
【平成初頭】
1番―『浄水通り』、2番―『大濠』、3番―『平尾地区』、4番―『長住地区』
平成の始めは、『浄水通り』がマスコミの注目を浴びたことで、この地区の不動産価格が急騰してしまった。この時期までは、長住地区のブランドは生き残っていた
【平成10年前後】
1番―『大濠』、2番―『平尾地区』、3番―『赤坂・けやき通り』、4番―『西新・百道』
マスコミが話題を提供することで、『赤坂・けやき通り』がクローズアップされた。対比して、『浄水通り』は下降した。ムードだけが先行したからであろう。『百道』は単独でなく、『西新・百道』のくくりで人気を呼んだ。
【平成現在】
1番―『百道』、2番―『大濠』、3番―『平尾』、4番―『赤坂・けやき通り』
ついに百道が、単独で一番に躍り出た!!
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