中距離弾道ミサイル発射の構えを見せる北朝鮮。「きょうは打つ」、「明日が危ない」などと言われながら、もう1週間近くが経過しようとしている。その間、日本ではミサイル発射に関して、行政が誤情報を発信するといった騒ぎも起こった。メディアの報道だけでなく、巷でもさまざまな憶測が流れる一方で、我々の日常生活に大きな変化は見られない。もっとも、どこに落ちるかわからないミサイルに、個人が身を守る術はなく、危ないと言われても、どうしようもないのであるが――。
では、"北の脅威"に隣接する韓国の様子はどうか。NET-IBの記者が首都・ソウルや国境に近い仁川広域市を取材したところ、日本と同様、これといって変わった様子は見受けられなかった。観光地の人だかりもデパートのワゴンセールもいつも通りという。取材に同行した現地の会社員男性(31)は、「軍事独裁体制であった父・朴正煕氏のイメージで、当時を知らない若い世代には朴槿恵新大統領に対する不安がある」と語る。"北の脅威"へ朴新政権がどのような対応をとるか、という関心がうかがえた。
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