頭痛や肩こりなどを緩和するための医療機器「パワーヘルス」を全国で製造販売している(株)ヘルス(東京都府中市、代表:橋本幸紀)が、景品表示法違反(優良誤認)にあたる恐れがあるとして、消費者庁が17日までに福岡ほか関東、関西など全国の同社営業所に立ち入り検査したことが分かった。
「パワーヘルス」は「電位治療器」と呼ばれ、本体につないだマット上に横になるなどして症状をやわらげるとされる機器。薬事法に基づき「頭痛、肩こり、不眠症及び慢性便秘の緩解(かんかい)」とのみ広告することが認められているが、「高血圧や糖尿病も治る」などと効果を口頭で売り込み、2011年3月期時点の売上高は約143億円、当期利益約12億7,000万円を計上していた。
なお、同社はホームページ上で以下のようにコメントを掲載している。
「この度、景品表示法の疑いにより、弊社に対し消費者庁の立ち入り調査が入りました。朝日新聞をはじめとするマスコミ報道により大変お騒がせしていることをお詫び申し上げます。
私どもといたしましても、今回の調査は大変意外でした。現在、消費者庁の調査結果を待っているところでありますが、消費者庁から何らのご指摘がありましたら、真摯に受け止め厳粛に対処していく所存です。
お客さま各位には、ご心配とご迷惑をお掛けしていることを、心より深くお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解くださいますよう、お願い申し上げます」。
※記事へのご意見はこちら