福岡県は「６次産業化推進事業」として、県内の農林漁業者と商工業者が連携して行なう新商品開発などの取り組みを支援する。農商工が連携してそれぞれの強みを活かし、新商品を開発。マーケティング、販路拡大など経営の改善や向上を図る取り組みに対し、最大500万円の補助金を交付する。これにより、県内産品のＰＲや地域経済の活性化を図るのが目的。
また、補助金の交付のほか、福岡県が行なう「商取引の研修会」や「試作品の試験販売コーナー」、県内で開催される「展示商談会」に優先して無料で参加できる。さらに、取り組みが円滑に進むよう、農商工連携アドバイザーのアドバイス派遣を無料で受けることもできる。
福岡県農林水産部園芸振興課によると、募集期間の約半分が過ぎたが今のところ正式な申請はないものの、本事業の詳細について問い合わせは増えてきており、昨年に引き続いての事業なので農林漁業者にも認知されはじめているという。昨年度の実施実績は９件で、すべて農産物についての取り組み。最大補助500万円となっているが、200～300万円規模の申請も多いという。同課担当者は「みかんジュースやほうれんそうスープなど、昨年度の実施でまもなく商品化され、市場に登場するものもある」と話しており、今後も積極的に制度を利用してほしいと呼びかけている。
＜募集期間＞
2013年４月１日（月）～５月10日（金）
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