中国四川省を襲った大地震は、発生から一夜明けた21日も懸命な救助活動が続いている。現地報道によると、死者は200人超とも言われ、今後も被害は拡大しそうな状況だ。そうした混乱の中、現地のテレビ局の女性キャスターがウェディングドレス姿で地震報道をレポートしたことが話題になっている。
ウェディングドレス姿でレポートしたのは、四川省雅安市にある雅安電視台の陳キャスター。現地メディアによると、陳さんは自身の結婚式当日に大地震に見舞われ、上司からの命令で、即座に現場レポートをしたという。報道を見ると、近くの住人の女性に地震についてインタビューをしたり、現場の状況をつぶさに伝えるレポートをしたりとドレス姿とは思えないほど凛々しい現場のレポートだ。
この様子はすぐさま動画投稿サイトに複数アップロードされ、地元のワイドショー番組では、そのレポートの様子が写真付きで紹介されるなど、かなりの話題となっているようだ。中国版ツイッター・微博では、彼女のプロ意識の高さを賞賛する声が相次いでいる。
ちなみに、2008年5月に起きた四川の大地震では、死者は7万人、いまだに1万人以上の行方不明者がいるとも言われているが、中国政府は早くも今回の地震と2008年の地震との因果関係はないとの声明を発表し、関連団体などからひんしゅくを買っている。
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