夏の参院選からネット選挙運動が解禁となる。発信された情報の真贋を見分けるために必要なのは、国会のことをもっと知るための情報の探し方だ。そうした視点から、読んだら"国会通"になれるよう、実例や数字などを交えながら、国会のことを解説していきたい。第1回は、国会とお近づきになるための第一歩、「国会回次」について。
<国会回次とは?>
聞きなれない言葉かもしれないが、国会関係の文書によく出てくるのが「国会回次」。第何回目に開かれた国会かを示すものだ。第1回国会は、新憲法施行後の1947年(昭和22年)、5月20日から12月9日までの204日間開かれたが、以後、国会が開かれるごとに国会回次は数字を重ねている。
<今は第183回国会>
現在開かれているのは第183回国会。22日現在の衆議院HPのトップ画面には4カ所、参議院HPのトップ画面には1カ所、「第183回国会」という文字が掲載されている。今国会が始まったのは(国会用語では「召集された」と言う)今年の1月28日。参議院HPでは、「会期は6月26日までの150日間です」とあるが、正確には、「会期は6月26日までの150日間の予定です」とすべきだろう。後の回で詳述するが、国会法第12条により、会期の延長が可能だからだ。
次回は、国会会期一覧について説明する。
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