中国・四川省の大地震は発生からまもなく1週間が経とうとしていて、死者や負傷者の数も日を追うごとに増えてきている。こうした混乱のなか、日本の安倍首相は早々に「最大限の支援の用意がある」と表明。習近平国家主席も哀悼の意とともにメッセージを伝えた。しかし、中国政府は日本の支援を受け入れないことに決定した。
それを知ったインターネットユーザーは、「中国政府の判断は正しい」、「日本の支援を受け入れると尖閣諸島を奪われる」、「中国人のメンツだ」などと、日本からの支援受け入れ拒否を讃えている内容が目立つ。中国のポータルサイト「百度」の掲示板には、ほとんどが政府の拒否の姿勢に同調していて、「支援を受け入れるべきだ」と考えているインターネットユーザーはごく少数となっている。
中国政府は外国からの援助は現時点では「必要なし」との判断となっているが、民間からの受け入れも拒否しているという。これに対し、インターネット上では、政府の手抜き工事がバレるのが都合悪いので、民間の援助も受け入れないのでは、とのうがった見方も出てきている。
中国政府は5年前の大地震の際も、日本だけでなく、先進国からの受け入れを拒否したために、被害が拡大した一因になったとも言われている。今回もイミのない政府のメンツのために、ひとりでも多くの犠牲者が出ないように祈るばかりである。
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