福岡県生コンクリート工業組合による、2013年3月期および2012年度(12年4~13年3月)の生コン出荷量は別表の通り。
福岡地区においては、120万m3を超える出荷量。担当者は、「今年度の民需が活発であった。マンション、医療施設など現在もその状況に変わりはない」とコメントしている。
民需の活性化について地場の有力マンションデベロッパーに話を聞いたところ、確かに福岡都市圏のマンション開発は現在進行形で上昇傾向にあるとし、「1~2年先の開発の仕込みは完了している」と生コン出荷量の安定を裏づける。
公共事業に力を入れるアベノミクスの影響も考えられるが、同工業組合側は「まだその実感はない。未知数な感が強い」としている。その一方でセメントの値上げも必至とみられ、今年度はゼネコンと生コン業界とのせめぎ合いの動向が注目される。
※記事へのご意見はこちら