4月21日(日)、川崎町民会館・川崎町中央体育館(福岡県田川郡川崎町)で「かわさきパン博2013」が開催された。福岡県内外からパン屋66店舗が会場に集まり、自慢のパンや地元の加工品、農産物などの販売を行なった。人口18,790人(2013年3月末日)の小さな町においしいパンを求めて、約15,000人が来場した。開始の1時間前には会場に行列ができ、一部入場制限も行なわれるほどの盛況ぶりだった。人気店のブースでは、わずか開始30分で完売したところも見られた。
かわさきパン博2013事務局(川崎町観光協会内)によると、12年5月に(社)川崎町観光協会を立ち上げる際に、オープニングイベントとして、企画を考案。町内には豊かな自然があり、品質のいい野菜や果物がある。しかし、目立った観光地や観光資源が見当たらず、観光と主要産業が結びつかなかった。一人でも多くの人に川崎町を知ってもらいたい、これまでのイメージを変えていきたいということで、子どもからお年寄りまでが気軽に立ち寄れるイベントとして、パンをテーマに選んだという。パン博(ぱく)は、パンをパクッと口に入れるイメージから名づけられた。
昨年度は福岡県内からパン屋が30店集まり、約5,000人を集客した。同事務局は1,000人ほどの来場を予測していたため、会場は混雑し、パンを買えないまま帰る来場者もいた。そこで、2回目となる今回は会場周辺の臨時駐車場を拡大し、会場を1つから2つに増やし、さらに入場制限を行なうなど対策を行なった。しかし、ふたを開けてみれば、昨年度の3倍の約15,000人が来場し、川崎町の一大イベントとなっている。会場では若者、子ども連れの家族やお年寄りまで、自分のお気に入りのパンを買い求め、おもいおもいにパンをほおばっていた。
30代女性は「県内の有名店や京都・静岡のパンも出店されていて、期待して来場した。こんなにたくさんの人が集まるとは思わなかったので、びっくり。」と答えた。
この勢いはとどまりそうにない。来年度の開催に向けて、同事務局はうれしい悩みを抱えている。
▼関連リンク
・(社)川崎町観光協会
※記事へのご意見はこちら