<提案型営業で導き出した、オフィス設計という答え>
紙の専門商社としてその地位を固めた同社だが、さらに事業領域の拡大も進めている。グループ会社のキングテック(株)は紙の納品先に対し、単なるペーパーサプライに留まらないニューオフィスの提案も行なっている。OA機器からコンピュータシステムまでをネットワーク化した、オフィスデザインまで手がけていこうということだ。
「もとは封筒や名刺を扱うキングコーポレーションの九州地区の代理店として、紙のほかに文房具も扱っていました。ですが、今や文房具はインターネットで簡単に注文できるようになりました。そのため、営業がいらない商材まで営業が売る必要はないと、オフィスをトータルで提案する方向に切り替えたわけです。まだまだ開拓の余地は十分あります」と、網中社長は手応えを感じている。
さらに、早稲田大学理工学部の大学院と産学連携で設立したソフト開発企業、(株)スマートワークスも3つ目の柱に育ちつつある。こちらは同社が全額出資するものの、業務は主に教授陣や学生が担当する。海外からの留学生もおり、流暢な日本語で真摯に仕事に取り組む姿は、網中社長も高く評価している。
ソフトウェア開発は、最先端の研究を行なっている大学院のノウハウで行なうため、大手開発会社のような下請に外注することによるコスト増もない。仕様変更にもこまめに対応できるので、受注率はほぼ100%という。
営業戦略において、革新的な手法を取り入れて成長した同社だが、新規事業については紙の専門商社のポテンシャルの範囲内で、取り組んでいく考えのようだ。
網中社長は2012年10月1日付けで代表取締役に就任したばかりだが、自身の経営スタンスについては常に社員と同じ視点でものを見ながら、マネジメント、レベルアップを図っていきたいと締めくくった。
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紙の専門商社として、世界中から買い付けたあらゆる種類の製品をお客さまが必要とするときに必要な量をお届けする。また、商社のポテンシャルを発揮して、時代の最先端を担うオフィス設計やソフトウェア開発に取り組んでいく。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:網中 裕城
所在地:北九州市小倉北区東港2-5-1
設 立:1958年4月
資本金:3,050万円
TEL:093-561-4111
URL:http://www.aminaka-group.co.jp
<代表者 Profile>
網中 裕城(あみなか・ひろき)
1964年3月14日、北九州市生まれ。学卒後、89年、(株)コクヨに入社。91年、(株)網中に入社と同時に取締役就任。製紙メーカーと紙問屋、取引先とのルーチンな取引慣行があるなかで、いち早く海外メーカーの製品を取り扱い、価格競争力で風穴を開ける。12年10月1日付けで代表取締役社長に就任。
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■「日本を元気にする!福岡の特選企業107社」
発行日:2012年12月12日
発行人:児玉 直
取材・編集:(株)データ・マックス
発行所:(株)データ・マックス
定 価:2,100円(税込)・送料別
<ご購入申し込み先>
(株)データ・マックス
TEL:092-262-3388
FAX:092-262-3389
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