(株)マルキョウの3月中間連結決算は、売上高が前年同期比4.7%減、経常利益が13.3%減の減収減益となった。3店を改装したが、販売単価の下落が響いた。
9月期通期の業績予想は当初予想を30億円引き下げ、840億円(前期比4.4%減)、営業利益は2億円少ない14億円(14.0%減)、経常は同2億円少ない16億円(12.6%減)と減収減益になる。当期純利益は33.1%増の8億2,000万円。
同社は、低価格路線の草分けとして福岡を中心とした北部九州にいち早く店舗網を構築した。それだけに、近年はドラッグストア、ディスカウントストアなど新興勢力の出店攻勢に晒されている。そうした中でも収益体質を維持するが、今後も防戦を余儀なくされるのは必至だ。業界関係者からは譲渡説が再燃、複数の候補が取り沙汰されている。
人口減、高齢化で事業環境悪化が見えているなか、「相応の資産価値での売却には今がチャンス」との指摘もあがる。同社が業界再編の引き金を引く可能性が現実味を帯びている。
<(株)マルキョウ3月中間連結>
(単位百万円、カッコ内前年同期)
売上高 42,092(44,179)
営業利益 673(801)
経常利益 779(899)
中間純利益 462(429)
中間配当 7.75円(7.75円)
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