(株)楢崎商店
販売不振で再度の債務超過へ
(株)県民百貨店
競合激化で真価が問われる
■「えびす」「アオキ」経営(福岡)/恵比寿 ほか1社
トラブル 第三者破産申立による保全管理命令
負債総額 約3,390万円(2社合計)
代 表 : 大山 貴博
所在地 : 福岡市博多区住吉5-5-15
設 立 : 2008年2月
資本金 : 300万円
債権者より破産を申し立てられていた同社および関連会社の(有)ダイギンエステート(同所、大山晟徳代表)の2社は、4月26日に福岡地裁より財産の保全管理命令を受けた。申請代理人は黒木和彰弁護士(弁護士法人黒木・内田法律事務所、福岡市中央区赤坂1-6-15、電話:092-752-7878)ほか。偽装質屋被害の事務局は河内美香弁護士(大濠総合法律事務所天神オフィス、福岡市中央区天神1-3-38、電話:092-761-9105)。保全管理人は高松康祐弁護士(みらい法律事務所、福岡市中央区警固1-12-11、電話:092-781-4148)。負債総額は、破産申立時点で同社が約2,300万円、ダイギンエステートが約1,090万円、2社合計で約3,390万円。
■とび・土工工事ほか(熊本)/(株)東商
【続報】破産手続開始決定 負債総額 約6億9,200万円
代 表 : 緒方 洋一
所在地 : 熊本市中央区水前寺6-10-29
設 立 : 1983年4月
資本金 : 2,000万円
売上高 : (11/7)12億5,254万円
弊誌2012年11月19日号「モルグ」で既報の同社は、4月15日に熊本地裁へ破産手続を申請、19日に開始決定を受けた。申請代理人は髙野正晴弁護士(髙野正晴法律事務所、熊本市中央区内坪井町9-55、電話:096-324-8701)。破産管財人は吉井秀広弁護士(ひまわり総合法律事務所、熊本県合志市幾久富1758-267、電話:096-248-7474)。負債総額は申請時点で6億9,200万円が見込まれる。
■元ホテル経営(長崎)/(有)島原南風楼
採算割れ 破産手続開始決定 負債総額 約3億5,400万円
代 表 : 新宮 浩平
所在地 : 長崎県島原市弁天町2-7331-1
登記上 : 福岡市中央区大名2-4-22
設 立 : 2005年12月
資本金 : 400万円
4月8日、同社は福岡地裁から破産手続開始決定を受けた。破産管財人は福地正明弁護士(川副・大神・福地法律事務所、福岡市中央区大名2-4-30、電話:092-741-1236)。負債総額は約3億5,400万円。
■建材販売(鹿児島)/(有)佐藤新建材
販売不振 破産手続申請準備中 負債総額 現在精査中
代 表 : 佐藤 祐一
所在地 : 鹿児島市東開町13-23
設 立 : 1973年4月
資本金 : 300万円
売上高 : (12/3)約1億円
4月12日、同社は破産手続申請の準備に入った。担当は坂元直人弁護士(坂元・黒沢法律事務所、鹿児島市易居町1-34、電話:099-219-1212)ほか1名。負債総額は現在精査中。
■特集・老舗を支える地方銀行 トキハ&大分銀行
郊外型施設との競合激化 本店近くにもアミュプラザ
トキハグループ
「トキハ」といえば、地場唯一の百貨店である。子会社に食品スーパーのトキハインダストリーを抱える。近年はイオン、ゆめタウンに代表される郊外型の商業施設の台頭により、百貨店業界自体が苦戦を強いられているが、同社も例外ではない。周辺の競合激化により、今後、生き残っていけるのか検証してみた。
○11期連続の減収に苦しむ SMと合わせて450億円減
○アミュプラザは相乗効果にはならない
○パークプレイスも強力なライバルに
○当初は不振だったわさだタウン
○唯一無二の百貨店 どうやって生き残るか?
■特集・老舗を支える地方銀行 トキハ&大分銀行
花形の職業から陥落した百貨店 なりふり構わぬ動きで生き残りを図る
かつて百貨店に勤務することがステータスであった時代があった。それは地方に行けば行くほど顕著であったが、小売業界が高級路線と低価格路線の二極化が進むことで、中途半端な経営を行なう百貨店は徐々に存在感を失いつつある。九州の百貨店は首都圏や関西とは人口の規模も小さく、大きく影響を受けているが、独自の取り組みで生き残りを図っている。
○六大学卒で年収300万円以下
○福岡市を除く九州は売上の落ち込みが激しい
○衝撃を与えた久留米井筒屋の閉店
○イオンに追い抜かれるのも時間の問題か
○グループの垣根越え手を組む
■特集・老舗を支える地方銀行 トキハ&大分銀行
蜜月は続くか? 鍵を握る大分銀行の姿勢
前項で見てきた通り、時代の波にもまれて苦戦を強いられているトキハ。その命運を握るのは、メインバンクである大分銀行といっても過言ではない。同行とトキハの関係は、今後どうなっていくのだろうか。
○大分経済の心臓
○トキハ再建も大銀主導
○再建の今後を占う
■特集・老舗を支える地方銀行
井筒屋、借入金300億円を集約 重いツケを回された山口FGの苦悩
井筒屋(北九州市、影山英雄社長)は4月12日、2013年2月期の決算を発表した。売上高は主力の衣料品販売が昨年の夏以降低迷した影響を受け、前期比1.1%減の872億円と、4期連続の減収となった。経常利益は11.5%減の25億3,300万円と4期ぶりの減益となったが、当期純利益は14.3%増の21億7,900万円で2期ぶりの増益となった。配当は無配を継続。
○金融機関借入の再編について
○一本化した大きな理由
○山口FGからの借入金一本化の影響
■特集・老舗を支える地方銀行
自民党の日本経済再生本部が中間提言 地銀再編の裏にある本音とは
自民党の日本経済再生本部(本部長・高市早苗政調会長)が5月に決定予定の中間提言の素案が明らかになった。それによると経済分野では、地方に本社機能を移転した企業への税制優遇などを通じた地方再生などが、家庭・教育分野では、英語を母国語とする外国人教員を今後3年以内に現在の倍の1万人にし、10年以内にすべての小中高校に配置することなどが打ち出されている。
○安倍内閣が推し進めている経済政策 「アベノミクス」について
○アベノミクスによる金融機関への影響
○アベノミクスが中小企業に与える影響
○自民党が打ち出した地方銀行再編の本音とは
■情報ファイル
ダイエーと大和ハウス工業 世襲か非世襲かの決断
2件のM&Aがあった。ダイエーはイオンに買収され、大和ハウス工業はコスモスイニシアを買収した。創業者はダイエーが中内功(正確には力ではなく刀と書く)氏、大和ハウス工業は石橋信夫氏。無から日本のトップ企業に駆け上がった"事業の鬼"である。同世代の2人には共通点は多々あるが、決定的に違うのは息子への対処。中内氏は長男を事業の後継者にしたが、石橋氏は長男を事業から切り離した。その差が、一方が買収される側、他方が買収する側となって現れた。
○灼熱のフィリピンで見た地獄
○極寒地シベリアでの抑留生活
○世襲をとり長男を大抜擢
○事業をとり息子を更迭
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