福岡県で青年会議所理事長として活躍し、ミャンマーなど海外でも幅広く行動力を発揮してきた松山政司参院議員。２期目の現在、外務副大臣として、北方領土問題をはじめとする対ロシア外交問題などに邁進中だ。福岡県では、自民党県連の会長に就任することが決まっている。７月の参院選まで残り３カ月。意気込みを聞いた。
（聞き手：弊社代表・児玉 直、取材日：３月27日）
＜地方を元気にするために＞
――安倍政権の経済政策が進み、円高・株価低迷脱却に一定の効果が見られます。福岡県や地方都市への雇用誘発、経済効果については、どのように見られていますか。
松山 福岡県内の企業を回っていても、中小企業はまだ厳しい状況が続いています。やはり、地方が元気じゃないといけません。地方を元気にするという意味で、安倍総理の経済政策は長期的な観点からも効果があると思っています。景気対策を慎重に決断されていますし、各省庁、役所の情報を官邸に集めていて、分析しています。安倍首相は、決めるべきところは決めて、落ち着いた政権運営をされていると思います。
――松山議員は、TPP交渉参加には反対の立場を取られてきました。
松山 TPPの交渉参加には、ずっと反対の声を上げてきました。安倍総理と自民党の間では「聖域なき関税撤廃ではない」ということをおっしゃっていますので、今後も国民や農業関係者にとって不利益にならないような交渉を続けていくことになるでしょう。
――７月に行なわれる参院選まで、あと３カ月です。2007年７月の安倍首相の在任時に行なわれた参議院選挙では、年金問題などが原因で、自民党が大敗を喫しました。
松山 自民党は、政権が民主党に移っている間にも、十分に手を打っていました。TPPへの交渉参加を表明した後も、安倍政権の支持率は落ちずにきています。安倍首相は、６年前に首相を務めた際にも防衛庁を防衛省に昇格させたり、教育改革をするなど、やるべきことをやり、実績を残してきました。
ただ、前回の安倍首相在任時に行なわれた参院選では、選挙前に自民党の支持率が大きく落ちた経緯があります。前回を踏まえて、同じ轍を踏まないよう気を引き締めていきたいと思います。
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＜プロフィール＞
松山 政司（まつやま・まさじ）
1959年生まれ、福岡県出身。福岡県立京都高等学校、福岡国土建設専門学校卒業後、明治大学商学部卒業。88年に（社）福岡青年会議所（福岡JC）に入会し、96年に同理事長に就任。99年、日本青年会議所会頭に就任。01年７月、参議院議員選挙に自民党公認で福岡選挙区より出馬し初当選。06年９月発足の安倍内閣で、経済産業大臣政務官に任命された。08年、自由民主党副幹事長に就任。12年12月、第２次安倍内閣の外務副大臣に就任。
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