<諸外国と関係強化を図る>
――松山議員は現在、外務副大臣として、ロシアとの北方領土問題に取り組んでいらっしゃいます。
松山 前回のプーチン大統領と森喜朗元首相の会談では、かなり綿密なところまで詰めて対談を行なっています。安倍首相とプーチン大統領の対談を行なうことになることになるでしょう。良い人間関係をつくることができるようにしたいと考えています。近いうちに、プーチン大統領に日本に来てもらって、首脳会談をしようと動いています。何らかのかたちで、進展があるでしょう。
私自身は2月、「北方領土の日」に根室に行ってきまして、現地の人々と話をしてきました。日程は未定ですが、プーチン大統領が日本に来る頃には、北方領土問題が良いかたちで解決できるのではないか思っています。
――ここ最近、北朝鮮が核実験を行なうなど、軍事的な動きが出ています。
松山 北朝鮮には政府として、当然ながら警戒しています。これについては、アメリカ、韓国、中国、ロシアなど関係諸国と緊密な連携をして、適切に対処していきます。
――松山議員は日本・ミャンマー友好議員連盟の事務局長も務めるなど、アジア地域支援にも力を注いでこられました。ASEAN諸国、中央アジア諸国との連携は、今後、重要性を増してくると感じます。
松山 ミャンマーなどASEAN諸国には、インフラ整備や人材教育において、地域協力を行なってきました。中央アジアは天然ガス、レアアースなどの資源を豊富に有しており、資源外交の観点からも日本にとって重要な地域です。地域協力を推進し、関係強化を図っていきます。
<県連会長としても尽力>
――松山議員はこのたび、自民党福岡県連の会長に就任することになります。
松山 すんなりと決まりまして、就任することになりました。4月上旬の総務会で正式に決定することになります。
福岡はこれまで"アジアの拠点"ということを売りにしてきました。県連会長としても、地元が活性化するように努力していきたいと思います。
――次世代の高エネルギー加速器の実験施設、国際リニアコライダー(ILC)の研究施設を福岡県に誘致しようと、県のプロジェクトチームが動き始めています。候補地には、脊振山地のほか、岩手県の北上山地なども入っています。
松山 政府が先行して日本に実験施設をつくろうと動いていました。ただ、日本だけでつくるには、資金的にも厳しいところがあって、国際的な一大プロジェクトとしてやっていきたいということになりました。建設費が約8,000億円で、福岡県にも好影響をおよぼすプロジェクトですので、福岡県、佐賀県に持ってくれば、雇用、経済効果は大きいと考えています。やはり、脊振山脈に誘致できるよう動いていきたいと思います。誘致が実現すれば、研究者など知的人材が脊振山脈に集まることになりますので、人材教育の面でも効果があると思っています。
――本日はお忙しいなか、ありがとうございました。これからのますますのご活躍を期待しております。
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<プロフィール>
松山 政司(まつやま・まさじ)
1959年生まれ、福岡県出身。福岡県立京都高等学校、福岡国土建設専門学校卒業後、明治大学商学部卒業。88年に(社)福岡青年会議所(福岡JC)に入会し、96年に同理事長に就任。99年、日本青年会議所会頭に就任。01年7月、参議院議員選挙に自民党公認で福岡選挙区より出馬し初当選。06年9月発足の安倍内閣で、経済産業大臣政務官に任命された。08年、自由民主党副幹事長に就任。12年12月、第2次安倍内閣の外務副大臣に就任。
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