PM2.5問題をはじめ、環境汚染が最近取りざたされることが多くなった中国だが、そのなかでも水質汚染はひどい。飲料水はミネラルウォーターが当たり前だが、そのミネラルウォーターすらもどこで作られているかわからないので、煮沸消毒して飲まないと危険だという声もある。そうした背景のなか、このほど政府高官が2年後に中国の河川で泳ごうというキャンペーンを展開し、注目を集めている
国営通信社の中新網によると、5月8日、温州市の蒼南県の河川管理部署の公式微博(中国版ツイッター)に、「浙江省の副省長が2年後に、浙江省温州市の環境保護局の局長とともに川に入って泳ぐ」という書き込みをしたという。そして、副省長のコメントを公共工事の後押しをとらえ、河川の整備に注力したいとコメントしている。
副省長は汚染された河川を視察し、河川の清掃キャンペーン事業を行なっていて、以前に比べてこの地区の川はかなり綺麗になったという。そして、その視察の際、環境保護局の局長とともに、この川で泳ぐと約束したという。
この話題は早速インターネット上でも注目を集め、「局長たちがどの川で泳ぐのかを投票しよう」などの意見も飛び交っているという。
日本でも以前から、「カイワレ大根を食べる」といった政治家によるパフォーマンスが取り沙汰されたが、中国政府も最近パフォーマンスが目立つようになってきた。裏を返せば、それだけ国民から不審がられているということの表れでもあるような気がする。
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