中国社会科学院がこのほど発表したデータによると、中国の主要都市31省都のGDP成長率(第1四半期)は、調査した全31地区において、前年同期の全国平均レベル(7.5%増)を上回った。しかし、伸び率では上海が最下位となったことがわかった。
データによると、中国の主要31省都のGDP成長率(第1四半期)で最大となったのは雲南と貴州で、前年同期比12.6%の伸び率となった。雲南は一昨年の14.4%に続き、2年連続で高い伸び率となった。一方、貴州に関しては、一昨年が13.0%の伸び率だったことから、成長率は鈍化したと言える。
これに対し、上海はGDP成長率が7.8%上回ったものの、全31省都のなかで最下位にとどまった。北京は上海に続き、下から2番目で7.9%増。とは言え、両都市は一昨年が7.0%増だったことから見ても、両都市ともに数字を伸ばしている。さらに都市化が進んでいるとも言えそうだ。
ちなみに、最も発展する能力を備えている都市をランキングしたデータでは、最も高い評価を受けたのは上海市、続いて北京市となった。下位にはチベット地区など、農村部が並んでいて、この数字から見ても、中国では農村部と都市部の経済格差が広がっていると言える。
※記事へのご意見はこちら