市民の足として手軽に利用されている自転車。しかし近年、ルールやマナーを守らない自転車利用者が大きな社会問題となっており、自転車同士での死亡事故も発生している。
JAF 福岡支部(長谷川靖則支部長)が3月に自転車通行可の歩道で実施した「自転車運転マナー調査」によると、イヤホンを使用しながらの走行が全体の1割を超え(14.4%)、注意力低下が事故につながりかねない「ながら運転」の実態が明らかとなった。また調査時には、多くの自転車が歩道でスピードを出し、歩行者の間を縫うように走るなど、危険な運転も頻繁に見られたとしている。
自転車は道路交通法上は「軽車両」で、車道左側の通行が原則。しかし、状況によっては歩道走行可能な場合があるため「自転車=車両」との認識が浸透してない。そこで同支部では、自転車事故防止のため危険性を検証する「自転車の衝突テスト」動画を公開しており、自転車対歩行者(背面から、側面から)および自転車対自動車(セダン、ワンボックス)の4形態について衝突実験を行なったものが見られるようになっている。
そのうち「自転車と歩行者の衝突(背面から)」では、ダミー人形を乗せた自転車を時速20kmで走らせ、歩行者に見立てたダミー人形に背後から衝突させたところ、自転車の乗員が飛びかかる格好となり、歩行者ダミーは1.5m押し出されたうえ、路面に叩きつけられる様子が明らかになっている。
同支部では「衝突テスト映像を視聴することで、自転車は車両である点や交通法規順守の大切さを再認識していただき、交通事故防止に役立ててください」と呼びかけている。
同映像や詳しい解説は下記のリンクへ。
▼関連リンク
⇒自転車もクルマの仲間(=軽車両)。衝突テスト映像を事故防止に役立てよう!
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