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高島福岡市長 前任者の2倍近くの出張(1)~公費支出には無頓着
社会
2013年5月20日 10:48

 元民放アナとして培った経験を活かし、「発信力」で福岡市の活性化を目指すとしてきた高島宗一郎福岡市長。2010年12月の就任から現在まで見る限り、残念ながら福岡市民の暮らしを良くするような改革についての積極的な発言や、ブログやツイッターを利用した情報発信は乏しい(関連記事)。しかし一方で、「公費出張」に関して、その件数が前任者の吉田宏前市長を大きく上回っていることがわかった。

<出張日数は11年77日、12年87日>
takasima.jpg NET-IBは、高島市長が就任してから13年3月25日まで、市が公開した文書を整理した。それによると、高島市長の出張件数は、10年3件、11年43件、12年46件、13年9件の計101件。市長室に確認したところ、前任者の吉田前市長は、09年32件、10年(12月6日まで)18件。ほぼ1年分の記録が残っている09年~12年を比較すると、高島市長の出張件数は吉田前市長の約1.8倍となる。

 出張日数は累計で184日(日帰り含む)、11年77日、12年87日であった。出張および土日祝日を除くと、高島市長が福岡市役所に腰を据えていたのは、11年で最大170日、12年で最大161日となる。さらに、高島市長が市議会に出席した日数11年31日、12年34日を引くと、11年139日、12年127日となる。
 「発信力」を全面に掲げ、自ら活発に動く反面、年の半分以上、福岡市に腰を据えていない高島市長。約150万の福岡市民の声に耳を傾け、約1万人の市職員の指揮・監督にあたるリーダーとしては不在が多すぎる。

 費用(交通費、宿泊費、日当など)で見ると、10年(12月7日から)17万7,500円、11年280万5,964円、12年537万5,322円、13年(3月25日まで)67万307万、合計902万9,093円。出張には市職員の同行があり、出張全体にかかった費用はこの2倍以上、約2,000万円を超える金額がかかっていると考えられる。今後の任期中、同様のペースで出張が行なわれるとすれば、1任期4年間で約4,000万円前後の税金が出張費用にあてられることになる。

 これが多いか少ないかは、費用対効果で考えなければならない。しかし、それを福岡市民が考えるうえで必ず抑えておかなければならないことは、この出張にムダな要素がないかどうかだ。高島市長の出張記録を調べると、決して見過ごすことができない大きな問題があった。それは、約1兆5,000億円の借金を抱え、行財政改革が求められる福岡市のリーダーとは思えない実態である。詳細は次回に述べるが、行財政に関して、定例記者会見で高島市長が述べたコメント(要約)を紹介し、本稿での結びとする。

 「やはり借金が増えていくということは、やはり避けたい。年々着々この市債は減らしていきたいという思いがあり、そうしたところに一番心を砕いた。ただ、選択と集中のなかで、何をもって何に対して選択と集中をしていくのかという、その判断基準がやはり大事だと思う」(13年2月15日定例記者会見より)。

(つづく)
【山下 康太】

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