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金子健次・柳川市長2期目の抱負(中)「おもてなしの心」日本一のまちへ
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2013年5月23日 07:00

<「水落ち」期間中に市民2,000人でクリーンアップ>
 ――柳川市が目指す、「おもてなしの心日本一のまち」にはどのような思いを込めていますか。

 金子健次市長(以下、金子) 掘割や自然、文化のすばらしさを「おもてなしの心」で伝えていけば、柳川を訪れた人に感動を与えられると思います。今後10年間で観光客を150万人にする目標を掲げて、産業の活性化につなげたいと思っています。「柳川は人がいいね」というのを醸成したいですね。あいさつしてくれると旅人はうれしいんです。そういうまちの雰囲気を子どもたちからつくっていく。子どもたちが変われば親が変わってきますから。そして「柳川はきれいだ」「ごみが1つもないね」というまちにしたいと思っています。そのためには、市役所が変われば柳川が変わると、私が陣頭指揮をとっていきます。

 城堀の「水落ち」期間中の3月3日には、2,000人の市民が参加して「堀と道クリーンアップ大作戦」を実施しました。「水落ち」は、ちょうど「ひなまつり下げもんめぐり」の開催期間に重なっているため、なんで観光客でにぎわう時に「水落するのか」という意見が出ており、「水落ち」と観光の両立は課題だったのです。そこで3年前、市民をあげて清掃することによって、観光客への「おもてなしの心」をアピールしようと始めたものです。

 ――「きれいなまち」という点では、金子市長が1期目すぐに取り組まれた合併浄化槽の普及は、掘割の環境浄化、住民生活の向上、地元経済対策の3拍子揃った大きな効果がありましたね。

 金子 柳川の掘割は、先人たちが水と共生するなかでつくりあげてきた歴史的文化遺産であり、柳川の誇る特色であり、魅力です。掘割の家庭排水などの流入を抑えるために、下水道事業の推進と併せて、小型合併浄化槽を設置する家庭には補助金を当初3年間上乗せし普及を促進しました。2012年以降も上乗せ額を見直しましたが引き続き実施し、普及を進めています。昨年10月には、景観条例をつくり、行政と市民が協働で水郷景観を守り育てる活動に力を入れています。

<柳川の特色生かし、「着地型観光」>
 ――掘割は、柳川の観光の宝ですし、筑後平野の原風景ですね。観光や産業の活性化については、市長ご自身がかなりのアイデアマンとお見受けいたしました。一方、1市2町が合併して新市が誕生してから、8年間で観光客が約23万人減少し、約105万人になっています。観光振興にはどんなアイデアをお考えですか。

kaneko_1.jpg 金子 今は柳川と言えば、川下り、白秋、うなぎがメインですが、今、観光地側で企画する、いわゆる「着地型観光」を考えています。柳川の農産物は、米麦大豆以外にもたくさんあり、JA柳川は県内1位2位を争うほど優秀なんです。たとえばイチゴ狩りですが、ただ単にイチゴ狩りをするのではなく、農家の苦労を聞くなどコミュニケーションをはかる体験型の観光として成り立っています。農業だけではなく、漁業や歴史散歩や食べ物、伝統の技など柳川の特色を生かした体験型観光に力を入れています。すでに今年3月1日から1カ月間、「水郷柳川ゆるり旅」として、19のメニューを実施して好評で、リピーターの観光客も増えています。うなぎのさばき・焼き見学、かまぼこづくり、海苔づくり、宝くじ入れ神棚づくりなど引き続き日常的な企画が登場しています。
 この「宝くじ入れ神棚」は、私も選挙前には「当選祈願」で購入しまして、おかげさまで市長に当選させていただきました(笑)。

 ――7月の参院議員選挙前に、全国から購入する候補者が殺到するかもしれませんね。ところで、ゆるキャラの名前が「こっぽりー」ですが、これも「掘割」からイメージした名前ですね。

 金子 はい、「こっぽっと」(「ゆったりとした」という意味)と「ほり」をかけています。ゆるキャラグランプリでは「くまモン」にはかないませんでした(笑)が、この前「くまモン」の中に入っている人に入ってもらったんですが、「くまモンよりも非常に動きやすい」と話していました。もっとアピールしていきたいと思っています。

<合併10周年に「白秋サミット」目指す>
 ――さまざまなアイデアで、柳川の持っている観光の魅力に磨きをかけていますね。ほかにはどんな取り組みが・・・。

 金子 スマートフォンを活用して、観光コースや、イベントなどの情報を提供する観光アプリ「柳川旅物語」も2月から提供を始めました。県内では北九州市に次いで2番目に導入したもので、観光客の利便性向上に喜ばれています。
 柳川は、北原白秋のふるさとで、昨年が白秋先生没後70年でした。全国に白秋先生が作詞された校歌が101あります。全国の白秋先生ゆかりの地に呼びかけて、合併10周年には「北原白秋サミット」の開催など、もっと白秋先生をアピールしたいと思っています。昨年の「白秋祭」では、白秋先生が8年間住まわれた小田原市(神奈川県)から代表に来ていただきました、小田原市でも白秋をひじょうにアピールしており、「これは負けられないな」と思いました。
 トップセールといいましょうか、私は柳川市の"営業マン"になって、観光PRに思い切ってチャレンジ精神で取り組んでいきます。

(つづく)
【山本 弘之】

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