<半年後の仕事しかいらない、強気のリフォーム業者>
塗装リフォーム業者A社の、鼻息が荒い。この業界では、アベノミクス効果が早々と現われているとか!!
どういうことかというと、ビルオーナーたちが、「近々、ファンドがビル買いに奔走してくる」と読んでいるということである。そこで、「この際、持ちビルの化粧直しをして、買いの打診を待ち構えよう」と準備に入ったそうだ。
そうなると、まずは手始めに外装の塗装に着手する。A社には、見積りの依頼が今年の初めと比較して、3倍増えたそうだ。
この経営者は記者に対して、「業界の施工力には限度がある。お客には『6カ月後にしか仕事は始められない』と断っている」と、強気の発言を漏らしてくれた。
<鉄鋼商社の嘆き>
日本でも有数の鉄鋼商社B社は、数々の建設関連工事を請けている。B社の営業部長が記者に相談してきた。「職人が足りない、業者が間に合わない。どこか信頼できる業者を紹介してくれないか」というものだ。
話の筋は次の通りだ。東日本大震災の復興工事をたらふく契約した。仕事を取ったのは良いのだが、B社の傘下の協力業者の施工能力をはるかに超えているので、パンク寸前の状態だそうだ。
まずは指名協力業者に加わっていただきたいそうだが、天下のB社に頭を下げてくる工事業者も少ないとか。
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