中国の東北地方最大の都市、瀋陽にアニメのコスプレイヤーがウェイトレスとなって、コーヒーなどを提供するメイドカフェがオープンし、若い男性の間で早くも話題となっている。
この店は瀋陽の中心街にあり、店長は20代の女性だ。大学を出て間もない塔塔さんは薬剤師の仕事に就いていたが、早々に退職し、親しい友だちとともに、最近メイドカフェをオープンさせたという。ターゲットはオタクの男性。アニメ好きの男性たちで、早くも店内は溢れかえっているという。
メイドカフェが中国に登場したのは2011年ごろという。大都市の上海でまず生まれたようだ。一人っ子政策後に生まれた、いわゆる「80後」「90後」世代は、日本のアニメとともに育ち、この世代がある程度の金銭を持つようになったことで、中国でもオタク文化の市場が形成されたという。
格好やサービスはどこも同じような感じで、短いスカートを履いた若い女性が「ご主人さま」と言いながら、笑顔でお客さんを出迎えるのが一般的だ。
塔塔さんによれば、瀋陽の店はアニメ好きが集まれる場所をつくりたかったという理由からオープンさせたという。インターネットでバーチャルな世界に慣れている若者や、日本のアニメに抵抗のない世代は、簡単に新しい文化を受け入れる。中国でもオタク文化はますます盛り上がりを見せそうだ。
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