新たな成長戦略の"1丁目1番地"となる規制改革。いわゆる健康食品の機能性表示の整備、栄養機能食品制度とトクホ制度の拡充についての議論が終了した。改革の方向性と今後の課題は何か――。規制改革会議の森下竜一委員(大阪大学大学院医学系研究科教授)に聞いた。
――規制改革会議(第1クール)を振り返って、議論を進めるうえで困難だった点は?
森下竜一委員(以下、森下) 健康食品表示について、複数の省庁にまたがっている話が多かったことです。消費者庁と厚労省、そして食品加工まで含めると農水省も関わってきます。かつては厚労省が健康食品を所管していましたが、今は消費者庁に移っています。消費者庁は取り締まりを行なう役所であり、産業振興の視点を持っていません。しかも職員数が少なく、小ぶりの役所です。体力的な面からも、これまで規制改革を進めにくかったのではないでしょうか...(⇒つづきを読む)
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