久保田院長は、産後間もない乳児に母乳以外の糖水、人工ミルクを飲ませることを推奨する産科医。母乳を否定しているわけではない。良さは熟知している。しかし、母乳が出ないからといって、赤ちゃんに何も与えずに、飢餓状態(脱水+栄養不足)のまま過ごさせることに警鐘を鳴らしている。出産後、すぐに母乳が出ない産婦は多い。その間、糖水や人工ミルクを与えて、赤ちゃんを脱水状態や栄養不足から守らなくてはならない。
その際、新生児が飲む水は、清らかでならねばならないし、もちろん、その後も、赤ちゃんとその母親には、より安全な水を飲んでもらいたい。切実な思いを実現するために、久保田院長は、会社を設立し、天然水の採取と販売に踏み切った。
また久保田院長は、日本人が、もっと水源を守ることに意識的になってほしいとも考えている。現在、生物の生存に適した水は、地球上の水のわずか0.01%、しかも近年の異常気象などの影響で、その水も次第に枯渇しつつあるという。自国だけでは水を賄えず、近隣国に水源を頼る国も多い。水事情が厳しい諸外国に比べれば、日本は貴重な水を自給できる恵まれた国のひとつだ。現代、水不足は国際レベルで深刻化しており、日本の水源を得るために、他国の企業が日本の森林地帯を買収しているという見方もある。
ただ、日本においても、水問題は悪化している。水質汚染については、市販ミネラルウォーターの活用や各家庭で浄化装置を取り付けるなど、消費者レベルの取り組みも行なわれているが、そのミネラルウォーターもすべてが安全というわけではない。「日本で市販されているミネラルウォーターのなかには、地下天然水を過熱殺菌した製品と、水道水・海水などを逆浸透膜で細菌・ミネラル成分を人工的に加えた非加熱天然水が多く含まれています。昔に比べると、天然湧水自体の質そのものが低下しています」と、久保田院長。自然環境に守られた湧き水であれば安全だろうと思うかもしれないが、その水源近くに耕作地や産廃処理場などがあれば、そこから滲み出る農薬や化学物質が地下水を汚染してしまう。
「ほんとうの天然水は、腐りませんよ。『天使の希水』は腐りませんから、長期保存ができます。非加熱でも飲める水源を確保できる自然環境を守ることの重要性に、もっと多くの人が気づいて欲しいですね。いまや国民の健康を守るための喫緊の課題なのですよ」と、久保田院長は力説する。
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