カネモリの倒産は業界で波紋を呼んでいる。近年、不漁により漁獲高が減少傾向にあるなか、水産練物品の材料となる魚の価格は高騰し、一方でデフレによりスーパーなどの小売業での販売単価は下落を続けている。たとえば先日、福岡県内の、とあるディスカウントストアでは、通常100円前後の値が付く竹輪４本入りが60円台で販売されていた。販売価格が下落し、原材料費は高騰することで、製造業者は利益が取れない厳しい状況となっているのである。

　今年に入って、３月に佐賀県唐津市の唐津蒲鉾協業組合が事業停止し、のちに破産した。同組合はさかなのすり身をコロッケにした「魚ロッケ（ギョロッケ）」の発祥の里と言われただけに大きなニュースとなった。そして今回のカネモリの倒産。周囲の水産練物業界に対する関心が高まりを見せている。（詳細は後日、日刊マックス流通ニュースにて連載します）

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