10日、日本タングステン（株）（本社：福岡市博多区、馬場信哉社長）は、連結子会社である中国法人「四平恩悌タングステン高新技術材料有限公司」（以下、四平恩悌）について、中国「企業破産法」に基づく会社更生手続開始の申立てを行なうと発表した。今後の市場動向、人件費高騰によるコスト増など、事業環境の改善が見通せないため。中国側株主である四平環球タンモリ有限公司との間で改善策を協議していたものの、合意に達することができなかったことから、会社更生手続開始の申立てを行なうとしている。
四平恩悌は、2011年３月に事業を開始し、タングステン線・棒製品の製造販売を行なっていた。しかし、原材料のパラタングステン酸アンモニウム（APT）価格の高騰、中国、欧州経済の不振による需要低迷などにより、当初の事業計画と大きく乖離し、厳しい経営状況が続いていたとしている。
なお、これによる業績への影響は、前期（13年３月期）決算において、関係会社出資金評価損、海外事業関連損失を計上しており、今期業績に対する重要な影響はないとしている。
■子会社 概要
商 号：四平恩悌タングステン高新技術材料有限公司
本 店：中国吉林省四平市平東大街854-2号
代表者：王 金生 董事長
事業内容：タングステン線・棒製品の製造販売
資本金 ：２万2,000千元（3.3億円、１元＝15円で換算）
設立年月：2011年３月（営業許可証取得 2010年12月）
大株主および持株比率：日本タングステン（51％）
四平環球タンモリ有限公司（49％）
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⇒日本タングステン株式会社
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