ラブホテル、飲食店、パチンコ屋などが密集する大人の歓楽街へ、老朽化した中央保育園を移転し、定員300名以上の保育園として新設する方針の福岡市。その移転用地は、十分な避難路も確保できず、安全性の面から中央保育園の保護者たちは13日、高島宗一郎福岡市長あてに移転中止の要望書を提出。また、報道などで移転の事実を知った福岡市民からは、「なぜ、そこに移転しないといけないのか、理解できない」といった疑問の声があがっている。
今年4月、福岡市は問題となっている福岡市中央区今泉1丁目の土地を、福岡市の不動産業者(株)福住から約9億円で購入した。本来であれば、選挙によって市民の代表者として選ばれた市議会議員がチェック機能を発揮すべきであった。しかし、この『狂気の沙汰』としか思えない保育行政は、まかり通ろうとしている。一体、どういうことなのだろうか。
移転用地の購入について、数名の市議を問い質したところ、一様に「本当にすみません。まったく見逃してしまっていた。気づいていたら止めていた」といった回答が得られた。なかには、何度も平謝りする市議も。20日から6月議会が始まる。市民の代表者として、この非常事態に職責を果たそうと市議が出てくるのか否か、注意深く見守りたい。
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