ヤマシタ産業(株)
再建の道程は険しく
(株)津田商事
会社分割に活路
■家具小売(福岡)/(株)ヒット・インテリア
採算割れ 破産手続申請準備中 負債総額 約3億円
代 表 : 廣田 琢磨
所在地 : 福岡市早良区百道浜1-3-70
設 立 : 2004年12月
資本金 : 1,000万円
売上高 : (12/10)約13億円
5月31日、同社は事業を停止し、破産手続申請の準備に入った。担当は田畠光一弁護士(弁護士法人北斗、福岡市博多区中洲中島町3-15、電話:092-283-0639)。負債総額は約3億円が見込まれる。
■焼酎製造ほか(鹿児島)/薩摩麦酒(株) ほか1社
連鎖 破産手続開始申請 負債総額 約32億200万円(2社合計)
代 表 : 黒岩 義勇起
所在地 : 鹿児島県霧島市国分姫城3080-1
設 立 : 1995年4月
資本金 : 1億1,250万円
売上高 : (12/3)約2,700万円
5月31日、同社および関連会社の黄金酒造(株)(鹿児島県霧島市国分敷根2804、同代表)は東京地裁へ破産手続の開始を申請し、同日付で保全管理命令を受けた。申請代理人は山岸洋弁護士(三宅坂総合法律事務所、東京都千代田区内幸町2-1-4、電話:03-3500-2911)ほか。保全管理人は田川淳一弁護士(功記総合法律事務所、東京都中央区築地1-10-7、電話:03-6226-0632)。負債総額は同社が約24億3,500万円、黄金酒造が約7億6,700万円、2社合計で約32億200万円が見込まれる。
■カフェ経営(鹿児島)/(株)チイムブレイン
販売不振 破産手続申請準備中 負債総額 約2億3,200万円
代 表 : 高吉 克児 ほか1名
所在地 : 鹿児島市新栄町20-10
登記上 : 鹿児島市東千石町2-18
設 立 : 1995年5月
資本金 : 3,050万円
売上高 : (12/4)約4億2,300万円
5月31日、同社は破産手続申請の準備に入った。担当は神川洋一弁護士(照国総合法律事務所、鹿児島市照国町13-41、電話:099-226-0100)。負債総額は2012年4月期時点で約2億3,200万円。
■貨物自動車運送(熊本)/(株)和広運送
受注不振 破産手続申請準備中 負債総額 約1億1,400万円
代 表 : 古閑 始
所在地 : 熊本市南区近見9-9-53
設 立 : 1986年4月
資本金 : 3,000万円
売上高 : (13/3)約1億1,300万円
5月29日、同社は事業を停止し、破産手続申請の準備に入った。担当は塩田直司弁護士(コスモス法律事務所、熊本市中央区京町本丁8-28、電話:096-351-8585)。負債総額は約1億1,400万円が見込まれる。
■特集・地域経済を支える産業技術
存在感増す北部九州自動車産業 望まれる地元企業の参画
北部九州地区の自動車産業が好調だ。昨年2012年度の生産台数は各社合計142万台。なかでも日産系、ダイハツ系の九州工場は、2012年度の生産台数が過去最高を記録した。2013年度は増産基調に一服感が出る見通しだが、それでも九州の一大産業として着実な歩みを見せている。
○拡大する自動車生産 アジア・北中米で活況
○存在感増す北部九州 国境を跨いだ集積地に
○望まれる真の「地元調達」
■特集・地域経済を支える産業技術
「信用を重んじ、確実を旨とする」独自路線に活路を見出す老舗企業
直方工業(株)
前頁では自動車産業を例にとり、北部九州地区における先進産業の発達を見てきた。しかし自動車に限らず、シリコンや航空機といった先進産業は、メーカーや上位サプライチェーンの進出だけで成り立つものではない。以降は、先進産業を背後で支え、あるいは独自路線で業界をリードする直方・飯塚地区の有力中小企業にスポットを当ててみたい。
○術力に定評あり
○新分野に挑み全国にエリア拡大
○新分野のその先に たゆまぬ挑戦が続く
■特集・地域経済を支える産業技術
充実設備は域内屈指 技術者育成にかける職人社長の理念
(株)光一工業
技術商社や大手メーカーが、無理を承知で製作の依頼に出向く工場。それが飯塚市勢田に本社・工場を構える(株)光一工業だ。精密板金加工や製缶業を通じて幅広い業種に携わり、充実した設備と多くの技術者を抱える同社に対する周囲の評価は高い。これを率いる宇都宮代表へのインタビュー取材をもとに、同社の強さの根源を探る。
○最新設備を随時導入
○もはや常識は通じない
○新規事業との相乗効果も
■コーナー名
中小企業は団結すれば巨大なパワーに 会社は家族、守るのは父である経営者の役目
(株)アスカコーポレーション
本社敷地内に入ると社名よりも目立つ文字が目に飛び込んできた。「お元気様です」―この耳慣れない言葉を連呼する人物こそ、めっき技術の㈱アスカコーポレーション代表取締役の阪和彦氏。社員からは「太陽のような人」と評される元気な経営者だ。九州を代表する半導体産業を支え、活躍を続けている同社。代表の阪氏に話を聞いた。
○主要産業を支えるめっき技術 揺るがない3つの信念
○再浮上の鍵は花阪組と新技術の開発にあり
○環境保全の取り組み 地域を支えるということ
○めっき業界の行方 難局をどう切り開くか
■流通大競争時代
サンリブ・マルショク、大幅減収益 改革先送り響く
サンリブ・マルショクの経営が厳しい。前期の2社合計の売上高は8.1%減、経常利益は44.5%減の大幅減になった。業績悪化の責任を取り、マルショクの大久保和彦社長が在任2年で退陣した。業績悪化は、直接的には主力店の近くに競合店が相次ぎ進出したのが響いたものだが、根本原因は「短命政権」が続き、不採算店対策などの経営課題を先送りしてきたことにある。経営立て直しには、積年の課題である両社の合併が避けて通れない。
○マルショク社長、2年で退任
○生鮮直営化に着手
○人材、ノウハウが不足
○トップ、4年で交代
○リーダーシップ不在
○株式が分散化
○物流・仕入は統合
○展望開けないマルショク
■情報ファイル
活況に沸いても喜べない住宅業界 消費増税前の駆け込み需要の反動減の危惧
住宅市場が堅調に伸びている。大手住宅メーカーの展示場は来場者数が昨年の2割以上増えて盛況だ。それらの要因は、安倍政権のアベノミクスによる消費マインドの変化だけではない。今後の金利上昇に対する懸念と、2014年4月予定の消費増税前に、家を買おうとする駆け込み需要による。問題は、その後。駆け込み需要の反動減が、どのくらいになるかという点にある。
○4月は持ち家の着工が伸びた
○住宅メーカーは増収増益の見込み
○消費税増税前の駆け込み需要
○年間住宅着工戸数60万戸の時代が来る
※記事へのご意見はこちら