JAF(小栗七生会長)は4月20日から30日までの10日間、警察庁と合同で、6歳未満の子どもを対象とした「2013年チャイルドシート使用状況全国調査」を実施した。同調査はチャイルドシートの使用状況、取り付け状況、着座状況を明らかにするために実施したもの。
同調査の結果、九州・沖縄8県のチャイルドシート使用率は56.1%で、2002年の調査開始以来、初めて55%を超えたものの、全国平均である60.2%を下回る水準にとどまった。
年齢別では1歳未満83.1%、1~4歳56.9%、5歳33.3%と、「年齢が上がるにつれて使用率が低下する」傾向に変化は見られなかった。
また、チャイルドシートを使っていない子どものうち66.5%は「座席シートにそのまま着座」しており、「保護者の抱っこ」(13.6%)や「大人用シートベルトを着用」(11.0%)も見られたとしている。
県別の使用率では、最も使用率が高いのが長崎の64.3%で、以下、福岡(63.1%)、鹿児島(56.5%)と続き、最も低かったのは沖縄の46.0%だった。
全国での取り付け状況については、正しく取り付けられていたのは36.1%(乳児用38.5%、幼児用32.6%)で、ミスユース(誤使用)の多く(乳児用71.3%、幼児用66.5%)が、「腰ベルトの締め付け不足」に起因していた。
JAFでは、JAFチャンネル内のユーザーテストchにおいて「チャイルドシートに関するテスト」動画を公開しており、チャイルドシートを使わない場合やミスユースの場合で、衝突や急ブレーキ時に子どもが被る危険性を検証するテストなど4種類の動画を視聴できるようになっている。また、交通安全chではチャイルドシートの正しい取り付け方のコツをアドバイスする動画なども公開している。
同本部では「映像を視聴することで、チャイルドシート使用の重要性を再認識し、交通事故防止に役立ててください」とコメントしている。
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