福岡地区生コンクリート協同組合員工場の幹部らの話を総括すると、2年前から活性化していた福岡地区と飯塚地区両協組の広域化による生コン業界一本化の結論については、今月末が焦点である。
「福岡地区の最大の課題である坡平産業の組合加入交渉の渦中、理事長が任期満了で辞めた。留任でもおかしくなかった野見山優前理事長は、坡平産業との交渉で心身ともに疲れ果てていたのではないか。確かに、苦しい状況のなか逃げ出したくもなるよ。現理事長の萩野順司氏は、5月に就任したばかり。就任早々大きな山場を迎える。さまざまな問題を抱えるこの交渉をまとめきれるかどうか・・・。組合、坡平産業とも受注残の扱いについて、譲れない条件があるから平行線だ」と福岡地区協組幹部は語る。
客観的にみて、広域化は成立しない可能性が高い。「その場合、強固な経営手腕をもつ坡平産業の福岡地区市場への本格的な進出が加速化するだろう」と前出幹部は見ている。
今月末の双方の動向に、注目である。
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