7月に行なわれる参院選へ向けて、福岡選挙区の立候補予定者による政治活動が活発になるなか、福岡から比例代表に挑戦する顔ぶれも出揃ってきた感がある。
日本維新の会の公認で比例代表に立候補する予定の福岡市早良区在住の投資顧問会社経営・岩本壮一郎氏(32)は17日に記者会見を開き、税制優遇などによる若者の起業支援に取り組みたいと国政への意欲を語った。高校を中退し、未公開株詐欺の被害に遭うなどの経験から「何度も挫折を味わった」という岩本氏。政治においては、2011年4月の福岡県議選で初挑戦するも落選。「挫折力が日本を変える」をキャッチコピーに、今度は国政へ挑む。橋下共同代表の発言問題で支持率が低下したと言われる同党からの出馬には「逆風のなかだからこそ強い意思を持てる」と熱く語る。
一方、動物の殺処分ゼロを実現するために、自民党公認で比例代表に初挑戦するのは、朝倉市のドッグトレーナー・田辺久人氏(53)。田辺氏は、地元で動物愛護の普及啓蒙活動を続けており、子どもたちへ動物との触れ合いを通じて、いのちの大切さを教える活動にも取り組んできた。田辺氏を支援する一般社団法人UKC JAPANの名誉顧問が安倍首相の夫人・昭恵氏であることから、一部メディアで注目を集めたが、田辺氏はこれまでの活動で培った人脈と経験を活かし、全国の動物愛護者へ支持を呼びかけていく考えだ。
参院選の比例代表選挙では、政党名での投票もできるが、実際の当落は候補者名が書かれた票の数によるところが大きい。政党名のみを記入する衆院選の比例代表とは投票方法が異なるため、有権者に違いに対する理解を深めてもらうことも立候補者には求められる。また、今回の参院選からインターネットを利用した選挙活動が可能になる。とくに比例代表の立候補予定者においては、広範囲にアプローチできるネットツールを積極的に活用したいといった声も強く、各陣営の創意工夫に注目したい。
▼関連リンク
・岩本壮一郎氏の公式ブログ
・田辺久人氏の公式サイト
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