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小倉記念病院に暗雲 延吉院長退任"花道"が迷走(24)~名誉棄損ビラ配布で送検
特別取材
2013年6月19日 15:36

kokurakinen.jpg 小倉記念病院内で延吉正清病院長・理事長名の怪文書を配布した谷山紘司氏(福岡県宗像市、73歳)が名誉棄損罪の容疑で送検されたことがわかった。告訴を受理していた福岡県警小倉北署が告訴人に回答して明らかになった。
 延吉氏の名前で作成された同文書によれば、谷山氏とは、延吉氏が、病院長・理事長の辞任を表明後、島村秀一事務長を懲戒解雇し、2012年9月28日付で同病院事務長に任命したとされる人物。島村事務長は、解雇無効だとして争っている。延吉氏は、降格人事などで病院内の"恐怖統治"を強めているが、事務長に任命した人物の名誉棄損容疑が判明したことで、病院トップとしての責任の所在が注目される。

 怪文書は、2012年9月28日付の「小倉記念病院関係者の皆様へ」と題した書面で、「財団法人平成紫川会理事長 小倉記念病院病院長 延吉正清」と記されている。「私共が行っていることにつき以下概略のご説明をさせて頂きます」として、7点の説明やお願いが述べられている。
 その中で、「国際医療連携室の柊らが、理事長の行為を妨害し、病院の正常化を妨げています。彼等が部屋を使うことは理事長は全く了解しておりません」、「彼等は不法占拠者であります。彼等の勝手な行動を許してはなりません」などと記している。「彼等」というのは、同病院に国際医療連携事務局を立ち上げたメディカル・エージェント・ジャパン(株)を指している。そのため、同社代表者が小倉北署に名誉棄損罪で告訴し、13年3月1日正式に受理され、捜査がすすめられていた。
 同社代表者は「名誉棄損罪にあたるので、厳重に処罰してほしい」と語っている。
 
 小倉記念病院国際医療連携室は、国際医療交流が進むなか、外国籍の患者の通訳付添いなどのサポートや、海外への広報活動を積極的に展開する部署。メディカル・エージェント・ジャパン国際医療事務局と共同して、国際医療交流を進めている。

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