ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

クローズアップ

安全な環境の提供という理念の種(前)~(株)グリーンクロス
クローズアップ
2013年6月20日 07:00

gcssm.jpg (株)グリーンクロスは、西日本・九州エリアを中心に安全機材用品の販売およびレンタル、サインメディア事業を営む。商号が示す通り、商品展開には「緑」を意識している。樹木などの自然物を想像させる色を安全機材に使用することで、工事現場などに安心・安全な環境を提供しようというのが、同社の狙いだ。
 普通、癒しを空間として提供する場合、人が集まる場所に樹木や草花などの自然物を加えることを想像しがちだ。しかし人が避けて通る工事現場に癒しを配し、社会に「安全、安心」の環境を広げていこうとする、同社の発想は興味深い。

 完成された人工物にはメンテナンスが必須であり、数は人間社会の発展と比例して増えていく。都市という社会的環境が成熟した国で工事現場を"危険"な環境として捉えることは、むしろ不自然なのかもしれない。増加する場に「癒し」を取り込めば、無機質な都市にも潤いが増えていく。工事現場を一概に危険な空間として切り離すのではなく、調和させようとする同社の取り組みには、「環境との共生共存」について改めて考えさせられるものがある

 以前、同社の強みとして聞いたものの1つに「提案力」がある。同様の商品を用いても、使用方法や場所、工事の種類などによってその成果が変わっていくので、過去の営業実績を蓄積したデータを駆使して、臨機応変に最適な案を提供するのだそうだ。工事現場に癒しを、という発想にも、環境に見合った提案力が示されている。得意先には、病院や保育施設など、安心、安全を掲げているからこそ広がっていった市場もある。安全と環境は切り離せないものとし、「完璧な安全環境の構築」「快適な労働環境の創造」として掲げた企業理念が細部にまで行き届いているので、社員の営業にもブレがない。

0620kubo.jpg 同社は「人間力」という強みも持っている。社員教育は、「仕事は学問」と考える創業者の時代から今に至るまで、徹底して行なわれている。「木鶏クラブ」という、著名人の人生哲学が掲載された情報誌「致知」を用いた社内勉強会もその1つだ。440名近い社員全員に同誌を配布し、久保孝二社長の推薦記事を全員に伝える。もし同誌を読めなかった人がいても、配布資料によって社長の思いは伝わる。最近社内に若手社員が増えたが、新旧世代間の意識格差に悩む企業が多いなか、同社ではとくに問題も生じていないという。こうやって、久保社長が言うところの「磨き上げた人間力」という強みが育っていく。

(つづく)
【黒岩 理恵子】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:久保 孝二
所在地:福岡市中央区小笹5- 22-34
設 立:1971年7月
資本金:6億9,726万円

<プロフィール>
0620kubopr.jpg久保 孝二(くぼ・こうじ)
1971年2月生まれ。98年7月に同社入社後、2000年8月に久留米支店長代理、02年5月に久留米支店長、04年5月に営業開発部次長、05年5月に執行役員営業開発部長、08年7月に取締役営業開発部長を歴任後、11年4月に代表取締役社長に就任。現在に至る。


※記事へのご意見はこちら

クローズアップ一覧
クローズアップ
2013年6月 5日 11:29
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル