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照明は10年で9割省エネできる!~上内電気(株)
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2013年6月24日 07:00

 福岡県を中心に道路・公園などの照明設備の計画、設計、施工を行なう上内電気(株)。同社は今、街灯のLED化に取り組んでいる。社会が求める節電に応えていきたい考えだ。境泰二郎社長は次のように語った。
 「照明の分野も節電に協力していかなくてはなりません。そこで、私たちはLEDなどをフル活用して安心と快適を維持しながら、消費電力を抑える提案をさせていただいております。照明の分野の進歩の度合いから私の予測を申し上げますと、この先10年で消費電力を10分の1まで引き下げることができると考えております。同じ明るさ、利便性を維持しながら消費電力を引き下げることが、私たちに課せられた使命だと思っております」。

0624_syomei.jpg 福岡市内には、およそ3万5,000灯、全国には340万灯の道路照明があると言われている。この数字は4人弱で1灯を維持していることを意味する。それぞれの照明器具には現在、水銀ランプや高圧ナトリウム灯などの高輝度ランプが使われている。これらを用いた道路照明は消費電力が大きいというデメリットがある。ちなみに幹線道路では、照明灯1灯あたり250~400W程度の消費電力だ。その高輝度ランプを同等の明るさを持つLEDに交換した場合、7~8割の消費電力をカットできると言われている。
 ただし、今行なわれているのはランプ交換ではなく、道路照明の首から上の灯具を挿げ替えるような交換方法である。これでは、消費電力は減っても廃棄物は増え、設備費も大きくなってしまう。境社長は、そういった状況を鑑みて、水銀灯や高圧ナトリウム灯の発光部だけをLED化する方法の推進を提唱しているのである。無駄なく省エネを推進する。そして、照明器具全体では10年で9割の消費電力カットを実現するのだという。
 「10年前のパソコンと今のパソコンを比べると、性能の違いは歴然としています。それと同じことがLED照明でも起こるでしょう。今すぐに9割の削減ということではなく、少しずつ性能が上がっていき、10年後にはその水準にまで引き上げることができると信じております。また、それを実現させるのが、私たち照明のプロに課せられた使命だと思っております」(境社長)。

 今後、照明だけではなく、動力、熱交換などの分野でも同時に節電が加速するだろうと境社長は指摘する。それによって、脱原発だけではなく、脱化石燃料まで実現できる、というのである。福島原発事故は大きな悲しみと痛みを強いた。そこから学び、さらに地球上どこの国も実現できていない次元にまで、電力の有効活用を進める。境社長の提言は、人と電気の関係を一歩深めてくれるものだ。

【柳 茂嘉】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:境 泰二郎
所在地:福岡市中央区舞鶴3-6-23
設 立:1976年4月
資本金:2,000万円
売上高:(12/9)3億7,000万円
TEL:092-731-5581
URL:http://www.kamiuchi.com/index.htm


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