日本のセメントメーカー大手の(株)トクヤマ(本部:東京都千代田区、幸後和壽社長)は、スイス本社のセメントメジャーのホルシム「Holcim」が保有する、ホルシム・ニューカレドニア「Holcim (Nouvelle Calédonie) S.A.」の株式を6月27日に取得予定である。同社は「Holcim (Nouvelle Calédonie) S.A.の発行済普通株式のうち、74.1%をHolcim(Outre-Mer) S.A.S.(本社:仏領レユニオン島)より取得する」と発表した。
同社広報室によると、「ホルシムは、以前より当社と技術面での交流がありました。当社製品の輸出先の1つとして事業を構築していきます。セメント製造の原材料のクリンカーなどをニューカレドニアに輸出する予定です」とコメント。
ホルシム・ニューカレドニアの資本金は日本円で約2億1,000万円、セメントの販売量は2012年実績で12万5,000t。株式取得後の社名は、「Tokuyama Nouvelle Calédonie S.A.」となる。
今回の買収は同社にとって大規模なものではないが、フランス・ラファージュ、メキシコ・セメックスと並ぶ世界のセメントメーカーからの株式取得は、ブランド力の強化においては意義深い。
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