福岡市博多区の福岡商工会議所ビルで20日、幅広い若手ビジネスパーソンのネットワークづくりなどを促進する交流会・福商ビジネス倶楽部の6月例会が開催された。
会場では、 Mimi Internationalの古川三美(ふるかわ・みみ)代表によるセミナー 「今こそ福岡を本当のアジアのゲートウェイにする方法」が行なわれた。たくさんの国際交流の経験を持つ古川さんの講演には、アジアに向けたビジネスへのヒントが満載だった。
古川氏はアメリカ・シアトルに留学した後、内閣府による青年国際交流のメンバーとして、ミャンマーや韓国に派遣された。そして多くの現地住民と接する なかで、英語によるコミュニケーション能力の大切さを学んだそうだ。また、このときの報告書が担当者の目に留まり、古川氏は内閣府国際青年育成交流事業におよそ3年半携わった。事業では、バルト三国、東南アジア諸国連合(ASEAN)を担当。さらに「東南アジア青年の船」という事業にも管理部・スタッフとして参加し、東南アジアの次世代のリーダーたちとのネットワークを広げていった。
古川氏は、東南アジアの人々にとって、「今は日本商品への購入意欲が非常に高まってきている」と話す。古川氏は「これまでの国際交流事業を考えると、今こそアジア市場に進出する時期だ」とし、行政と企業が連携してビジネス進出する意義、幅広いネットワークの活用の大切さを伝えていた。
また、古川氏は実際に、ブルネイ・インドネシアのイスラム圏に向けたハラルフード輸出アドバイザーとして活躍している。今後はアジアの女性のニーズに合ったお洒落な日本や九州発の商品、スカーフやサンダルなどの輸出ビジネスを生み出していく予定だ。
福商ビジネス倶楽部では、異業種交流会やセミナーなどを盛り込んだ例会を定期的に開催している。ネットワークを深めるなかで、思わぬアイディアやビジネスヒントを得ることができるかもしれない。
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